時短調理から防災まで、過去記事でも何度か報じている岩谷マテリアルの「アイラップ」。
昭和のホームドラマに出てきそうなレトロパッケージや、かつては売上の75%が新潟、山形、富山、石川、福井に集中というローカル色など、なにかとキャラの濃い商品だ。そんなアイラップに公式「専用ケース」が誕生した。
アイラップの外箱は、独特の三角形の形。市販の収納グッズはなかなかフィットしないが、「キッチンで目立たせたくない」という愛用者の声に対応したのだという。
・「アイラップケース」(参考価格:税込660円)
その商品がこちら! オレンジやライトグレーなど5色のカラーバリエーションあり。
たとえばブルーはスモーキーな色味で北欧風キッチンに合いそうだし、ダークグレーはブラックに近いくっきりした印象で、ニューヨークスタイルといった感じ。
対応するアイラップは「60枚入」と「100枚入」。
使い方は簡単だ。ティッシュケースの要領で底板を外し……
かぶせて底板を閉じるだけ。
「公式」なので当たり前なのだがシンデレラフィット! 気持ちよいくらいピッタリはまる。
取り出し口も機能的。本体の切り欠きにバッチリ合う。
見違えるようにおしゃれになった! 中身がアイラップだとはだれも思わないだろう。インテリアにこだわったキッチンでも、オレンジ色の昭和レトロパッケージが浮いてしまうことなく「見せる収納」ができるというわけ。
あえて装飾せず、シンプルな無地である点も秀逸で、むしろ出しっ放しにしておきたいくらいセンスがいい。
・カプセルトイ「アイラップ」(全6種 / 300円)
しかし、ここにそのコンセプトの真逆をいくアイテムがある! 株式会社いきもんのカプセルトイ「アイラップ」だ!!
出てくるのは手のひらサイズ、ボールチェーン付のアイラップ! ちゃんと厚紙のパッケージになっていて、開封すると本物の「アイラップ マチ付きポリ袋」1枚(サンプル品のため実際の使用は不可)が出てくる。
筆者のものは「アイラップミニ」だけれど、6種の中にはちゃんと「アイラップ」もあるぞ。
裏面の作り込みもすごい! 本物そっくりである。
はっきりいって、鼻血が出るほど可愛い!! そう、アイラップのパッケージは、それだけでブランド価値があるのだ!
少しくすんだオレンジ色の下地に、カタカナのロゴ。山小屋のような三角形のシルエット。ワープロソフトのワードアートを彷彿とさせる、くにゃりと揺れる文字。
現代の感覚でいうならば、決しておしゃれではない。どこか庶民的で昭和的。そこがいい。それを隠すなんて、隠すなんて……!
・あなたはどっち?
インテリアの基本は色の引き算。ごちゃついた印象を避けるなら、既製品のパッケージは極力隠すべきである。そのまま出しておける海外製品が好まれたり、洗剤や調味料なら揃いの容器に入れ替える人もいるだろう。
キッチンの統一感を優先するか、あえて昭和レトロなパッケージを愛でるか……実に悩ましい。
専用ケースはオープン価格。実売は700円弱なので手頃だ。楽天市場などのECモールでも取り扱い中。あなたはどっち派?
参考リンク:PR TIMES、株式会社いきもん
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.