今も昔も「最近の若者」はルールやマナーを守らないと言われている。ま、知らないのだから仕方ない。私も20代前半の頃に通っていた小さな銭湯で、体を洗ったついでに歯を磨いていたら「歯を磨くな!」と怒鳴られてしまった。施設や地域によってルールは異なるのだ。
その後、経験を積んで「他人に迷惑をかけない過ごし方」をなんとなく身につけたものの……流行りのスポットより、馴染みの銭湯やサウナで汗を流す方がリラックスできる。しかしこの度、超人気サウナ「かるまる」に行ったら死ぬほど衝撃を受けたので報告しておきたい。
・池袋西口の「C6出口」
先日、展示会で知り合った先輩ビジネスマンも「最近の若者はマナーを知らん」と言っていたため、サウナシュラン(簡単に言えば、サウナのミシュラン)にも輝いた池袋の人気サウナに行くのは少し気が引けた……のだが。
どうしても仕事後にサウナに行きたくなり、気づいたら池袋駅西口の「C6出口」を出ていた。かるまるの最寄り出口である。
・関東最大級のサウナ施設
かるまるは、2019年12月にオープンしたサウナ & ホテル施設。専門家が監修した4種類のサウナ、4種類の水風呂、5種類のお風呂が設置された関東最大級のサウナとして大人気。通常は男性専用だが、女性のみ利用可能のレディースデイもある。
詳しくは公式サイトをご覧いただくとして、私は「60分コース(1480円)」のつもりで入館。下駄箱のリストバンドキーで入退館処理やロッカー、食事処などの会計が行われる仕組みだ。んで、館内着のサイズを選び、ロッカーで着替えてからサウナへGO。という流れである。
・ルールとマナー
さて、館内には予想どおり20〜30代の若者が殺到していたが……「1人行動」「会話厳禁」のルールが徹底して守られていた。めちゃめちゃ静かである。入口スグの「岩サウナ」前に行列ができていたことよりも、ルールを厳守する利用者たちの姿勢に度肝を抜かれた。スゲェェ。
4種類のサウナのうち「薪サウナ」と「蒸サウナ」は順番・予約が一杯だったため、時間内に入ったのは、世界最高級の銘石 “花崗岩のダイヤモンド” を使用した「岩サウナ」と、本場フィンランド式の「ケロサウナ」。これまた、ほぼ満員の室内でジッと汗を流す若者たち。
……いやマジで予想外なんですけど。
なんなら私が通う “なじみの銭湯” には「水風呂に勢いよくダイブする若者」がいるし……
いつも軽めにシャワーを浴びてから、お湯を出しっぱなしにして浴室内を1周するオジサマもいる。桶に入れたタオルを流水で洗っているようだ。たまに現れてタオルをビシャビシャしてから、ふたたび軽めにシャワーを浴びて歩き出す。いやマジで何しに来てんだよ。
他にも言い出したらキリがないが、とにかくここ(かるまる)には、ルールとマナーを徹底してみんなで気持ちよく利用しようという環境が完璧に “ととのって” いる。おそらくサウナを利用したことがない方も、良い空気感を学べるのではないだろうか。
ちなみに個人的に1番気に入ったのが「サンダートルネード」なる超低温(約10度未満)の水風呂。ジッとすることができないため、強烈な超低温刺激を体感することができるのだ。利用者の多い「外気浴スペース」ももちろん静か。しっかりリラックスできました。
てことで、今後もちょいちょい帰宅前に「1時間コース」を利用しようと思っている。人気スポットと言うと、オラオラ系の常連が多いイメージがあるかもしれないが、そんなの一切関係なくリラックスできるので、機会があればぜひ利用してみてほしい。評判どおり、最高でした。
参考リンク:かるまる
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.