世の中のすべての菓子メーカーに言いたい。これ以上、美味い菓子を出してくれるな! せっかく今年の初めにダイエットに成功してたのに、着実にリバウンドしてるじゃないか。これもメーカーが美味い菓子を製造するからだ。食っちゃうんだよ……。

そんな私(佐藤)の状況を無視して、ロッテがチルドデザートに参戦! あのチョコパイを “生” にしやがったのである。これがめちゃくちゃ美味い! もう太る!! これはリピして太るヤツだ! 痩せたい人は絶対に食うなよ!

・スーパーのチルドデザートコーナー

商品名はそのまま「生チョコパイ」(税別178円)。2021年11月1日より首都圏エリア(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨、長野、新潟)のスーパーで先行販売が始まっている。

通常商品よりも350パーセントもクリームが多いらしい。そんなの美味いに決まってるやん! きっとハマるに違いない。多分見たら確実に買ってしまうから極力スーパーのチルドデザートのコーナーに近づかないよう心がけていた。

がしかし! ある時、必要に駆られてコーナーに足を踏み入れてしまった。そこには……。


大量の生チョコパイ! この店、めっちゃ推してる!!


きっと売れてるんだろうなあ。だからこれだけ推すんだよなあ。発売開始から約1カ月ですでに人気商品と化している訳だ。


ロッテのリリースによると、同社初のチルドデザートを作った理由をこう伝えている。

「チルドデザート売場を見たとき、チョコ系デザートの少なさに違和感を感じたのがきっかけです。実際に調査をしてみると、チョコ系デザートの好意度が非常に高いことが分かり、ここにチャンスがあると思いました」

なるほど。現在のところスーパーだけで販売しているのは、スーパーのチルドコーナーを調査したからかも。実際コンビニだとチョコレートデザートはいろいろあるしね。スーパーに的をしぼったのは正しいかも。


・チョコパイMk2

人気なら食べてみたい。ということで思わず2つ買ってしまった……。


袋をよく見ると、小さく何か書いてある。なんだって?


「製品は、やや大きめに撮影されております」


正直な告白だ。逆に好感が持てる。さて実際の商品は、たしかにパッケージのイメージよりは小さい。通常のチョコパイよりもひとまわり小さいくらいかなあ。


でもその分、ぶ厚い。直径は小さいけど厚さがあるのでサイズ感はそれほど気にならないな。


カットすると、中にはケーキ生地と真っ白なクリームがたっぷり!

生で作るためにチョコパイをイチから設計し直して、チルドデザートに仕立て上げたそうだ。ガンダムみたいな言い方をするとリビルド(再構築)された「チョコパイMk2(マークツー)」といっても過言ではないだろう。


・初チルドでコレかよ!

さて、頂きましょう。口に含むと思わず「お!」と声が出た。食べた瞬間に私の頭には、昨年から今年にかけて爆発的にヒットしたあのスイーツの姿がよぎった。そう、マリトッツォだ。

生地とクリームの食感はまさにマリトッツォを彷彿(ほうふつ)とさせる。


だがそれで終わらない。これは生地とクリームにチョコレートまで加わって、甘味のバリエーションはマリトッツォを越えているのだ。生地の断面を見るとパサパサしている感じだが、実際は超しっとり! 口に入れるとすべてが瞬時に溶ける。

これがロッテ初のチルドデザートだと!? 初挑戦にして、これほどまでに高い水準の商品を作るとは。さすが大手も大手の菓子メーカーだ。今後さらなるチルドを出してくるわけだよな、きっと……。

ということは、今まで以上に美味しい菓子が市場に出てくることになる。それはつまり……。


ロッテの技術向上 → 質の高い菓子誕生 → その菓子がアチコチで売られる → 私が太る!


やめてくれ! これ以上美味い菓子を作るのはやめて~! もしも私はリバウンドしたら、それはロッテのせいかもしれない……。


参考リンク:ロッテ(PDF
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24