ミニストップに行ったところ「北海道チーズモンブラン(税込280円)」という新商品が発売されていた。真っ白なホイップクリームの作る小山がなんとも甘そう。

そう言えば、チーズモンブランって聞いたことがあるけど食べたことはない。どんなものなのだろうか? そこで購入してみたところ、衝撃の事実に気づいてしまった。

・栗感はない

モンブランと言えば栗だよな? ってことは、このホイップクリームの下にモンブランっぽい細い栗クリームの山が隠れているのだろうか? それとも、このホイップクリームが実は栗とチーズのミックスだったりするのだろうか? 食べてみたところ……

完膚なきまでにチーズクリームだ。さらに、チーズクリームの下にはチーズケーキっぽいしっとりしたスポンジが隠れているが栗は入ってない。味的には100パーチーズケーキである。原材料にも栗の記載はない。

・どこがモンブランなのか?

どうやら、チーズモンブランのモンブランとは形だけの話であるようだ。しかし、そう考えると逆に不可解なことがある。ミニストップの「北海道チーズモンブラン」はモンブランの形をしていないのだ。カップに入ったショートケーキ。それがミニストップの「北海道チーズモンブラン」を見た私の第一印象である。

・衝撃の事実

モンブランの概念とは? ミニストップの「北海道チーズモンブラン」を食べて私はそう考えずにはいられなかった。いや! ひょっとしたら気づかない細部に何かモンブランとの共通項があるのかもしれない! 今一度考えよう。え~と、まずモンブランってどんな感じだったっけ? 栗クリームの中は……ハッ


そもそもモンブランを食べたことがない……!

衝撃である。よく考えたらモンブランの中身を知らなかったのだ。2021年で39歳になった私。これまでケンタッキーフィレオフィッシュチョコミントアイスサッポロ一番などなど、数々の食べたことのないものを食べて記事にしてきたが、まさかモンブランを食べたことがなかったとは。

・モンブランの偉大さ

食べたことがないものって眼中になさすぎて自分ではなかなか気づかないものだ。誰かに言われて初めて「そう言えば……!」と思い当たることが多い。にもかかわらず、どんなものかは分かり、なんとなく食べたような気にさせていたモンブランは、真に偉大なスイーツと言えよう。

なお、モンブランの名前はアルプス山脈のモンブランが由来らしい。この名前はフランス語で「白い山」を意味するというから、思っていたのと違うとは言え、真っ白な小山を形成しているミニストップのチーズモンブランも十分モンブランと言えるかもしれない。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.