数あるファミレスの中でも「中華料理系のファミリーレストラン」として圧倒的な存在感を誇るバーミヤン。というか、中華料理のファミレスってバーミヤン以外にあるのだろうか? 少なくともバーミヤンが日本の “中華ファミレス王” であることは間違いない。

さて、ファミレスの最高額メニューを食べ比べるこの企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』の4番手にはバーミヤンが登場だ。果たしてバーミヤンで1番お高いメニューは? そして味は? 詳細は以下でご覧いただきたい。

・バーミヤンはガチ

「ガスト」「ジョナサン」「夢庵」などと同じく “すかいらーくグループ” が運営するバーミヤン。個人的にバーミヤンは同グループの中でも「群を抜いて安定している」「なんならファミレス業界の中でもトップクラス」と考えている。

最大の理由は「そもそも中華料理自体が美味しいこと」だと思うが、当然バーミヤン自体の企業努力も見逃せない。例えば大定番の「餃子」は、かつて当サイトの餃子にはうるさい記者たちから絶賛されていた。

私(P.K.サンジュン)自身は「サバ唐揚げ甘酢しょうゆ(329円)」はガチガチのガチだと思っているし、真面目にサイゼリヤの「アロスティチーニ」に匹敵するメニューだと思っている。そういう意味でもバーミヤンにかかる期待は非常に大きい。

・最高額でも1000円しない

さて、隅々までメニュー表を探したところ、2021年11月現在バーミヤンの最高額メニューは「牛肉と厚揚げのオイスター炒め」と「海老イカ帆立の油淋鶏ソース」の2つ。価格はそれぞれ989円であった(セットメニューは除外)。

最高額メニューでも1000円しないとは、さすが鬼コスパのバーミヤン。中華料理にハズレなし、バーミヤンにハズレなし、さらに言えばメニュー表にある画像はどちらもメチャメチャ美味しそうである。だがしかし……。


あ、あれ?


この感情は何と表現すればいいのだろう? コレジャナイ感とまでは言わないが、運ばれてきた料理はどちらも脳でイメージしていた「牛肉と厚揚げのオイスター炒め」と「海老イカ帆立の油淋鶏ソース」ではなかった。うーむ。

まあ、こういうことは多少なりともある……うむ、あるもんなんだ。大切なのは味じゃないか、見てくれなんてどうでもイイ……と自分に言い聞かせつつ、まずは「牛肉と厚揚げのオイスター炒め」を食べてみると……。


うーむ、なるほど。


まず「ウマい」「ウマくない」のどちらに分類されるされるかと言われれば、それは「ウマい」に入ってくる。やや甘めの味付けとオイスターソースのコクがマッチした、美味しい炒め物と言っていいだろう。

・悪くはないが

だが一方で最高額メニューとしては物足りなさを感じてしまった。端的に「989円分の感動があったか?」に関しては疑問が残るところ。友人や知人に「超ウマいから食べてみな!」とはオススメしづらい。

一方の「海老イカ帆立の油淋鶏ソース」は「牛肉と厚揚げのオイスター炒め」よりも個人的には好みだった。甘酸っぱいソースと魚介類に加え、トマトの爽やかさがいいアクセントになっている。オススメするなら俄然こちらだ。

とはいえ、どこかスッキリしないのは何故だろう? メニュー表との見た目のギャップなのか、単純に味わいなのか、それとも低価格メニューが優秀すぎるからなのか? 先述の通り、バーミヤンへの期待値が高すぎたこともあるかもしれない。

・感動したい

率直な感想としては「牛肉と厚揚げのオイスター炒め」と「海老イカ帆立の油淋鶏ソース」は「味は悪くないけど最高額メニューとしてはやや物足りない」ということになる。最高額メニューたるもの、やはりプラスαの感動が欲しい。

ただし、バーミヤンが超優秀なファミレスであることに変わりはなく、特に「サバ唐揚げ甘酢しょうゆ」は感動を禁じ得ないウマさである。この際、最高額メニューは注文しなくてもいい。未体験の方も「サバ唐揚げ甘酢しょうゆ」と「餃子」だけは食べてみて欲しい。

参考リンク:バーミヤン公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.