それぞれのファミレスで1番高いメニューは何なのか? そしてそのお味はどんなものなのか? 読者の方からの「リクエスト」で始まったこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」の第2回目は『デニーズ』が登場だ。
私、P.K.サンジュンはハッキリ言ってデニーズのヘビーユーザー。近所にデニーズがある関係でかなりの頻度で利用している。どうかデニーズには頑張って欲しい! ……と思っていたのだが。無念も無念、心から残念な結果になってしまったのでご報告しよう。
・安定のデニーズ
今さら申し上げるまでもなく『デニーズ』は非常に優秀なファミリーレストランである。パスタ・カレー・オムライス、揚げ物・ドリア・スイーツに至るまで、過去に「これは美味しくなかった」という記憶が1つも無い。特に「ハンバーグカレードリア」は鉄板中の鉄板だ。
娘が生まれてからというもの「お子様ランチ」と「ハンバーグカレードリア」を軸に、何度デニーズに通ったことだろう? ライターという職業柄、中立な立場で情報をお届けしなくてはならないが、心の中では少なからずデニーズを応援していた。ところが……。
・悪い意味での裏切り
結果は「最悪」としか言いようがないほどヒドいものだった。まだこの企画は2回目だが、早くも「ワースト1が決まってしまった」という確信がある。それほどデニーズの最高額メニューは残念な仕上がりであった。
そのメニューとは『サーロインステーキ(240g)』──。予想通りといえば予想通り、デニーズで最も高額なメニューもやはりステーキだった。価格は2583円だから、カレードリアのおよそ3倍ということになる。
メニュー表には「肉の王様 サーロインステーキ」と記載されており、続けて「アンガス種のサーロインは赤身と脂身のバランスが絶妙で柔らかくジューシーな旨みと肉本来の食感が堪能できます」と記されていた。
……が、これは大ウソである。
・良いところが見当たらない
もちろん私が食べたサーロインステーキだけが奇跡的にヒドかった可能性もゼロではないが、逆に私が食べたサーロインステーキに関していえば「大ウソ」と断言できる。繰り返しになるが、私なりに “デニーズ愛” は持ち合わせていてもサーロインステーキはヒドかった。
メニューの順番に従って説明するなら「赤身と脂身のバランスが絶妙」は、単に肉が赤身、脂が脂身というだけで「赤身肉にほどよく脂がのっている」という意味ではない。メニューにあったバランスうんぬん以前の問題だ。
何より強烈だったのはその硬さ。今どき珍しいレベルでガチガチもガッチガチ、柔らかさは皆無である。強いて言うなら脂身だけは確かに柔らかかったが、赤身肉はパサパサでジューシーとは程遠いサーロインステーキだった。
もっとも残念だったのは「技」や「こだわり」を1ミリも感じられなかったこと。ロイヤルホストで食べたサーロインステーキには、素材以上に料理人の「技」を感じたが、デニーズではそれを微塵も感じられなかった。
ロイヤルホストと比較するのはフェアじゃないという声もあるかもしれないが、あちらは450グラムで4433円なので重量で考えた場合、むしろロイヤルホストの方がリーズナブル。そういう意味でデニーズのサーロインステーキは「コスパも最悪」と言わざるを得ない。
先述の通り、過去のデニーズ体験で「これは美味しくなかった」という料理に当たったことは1度もない……ないのだが、まさか1番高いメニューでこんな結果になってしまうとは。仮にこれがデニーズのスタンダードならば、ちょっと考え直した方がいいハズだ。
というわけで、ガチゆえに正直に報告させていただいたが、それでも私の “デニーズ愛” は変わらない。しばらく「サーロインステーキ」を注文するつもりはないが、それでもいつか「デニーズのサーロインステーキ美味しくなったね!」と言える日が来ることを信じている。
参考リンク:デニーズ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.