人気飲食チェーンで10万円分食べることは可能なのか? そんな割とどうでもいい疑問に全身全霊で挑む男たちがいた。そう、それが我々「10万円食べるもんズ」である! 「10万円食べるもんズ」は今日も元気に10万円食べるんだもーーーーん!!
前回の「サイゼリヤ・リベンジマッチ」から約1年ぶりとなる今回の対戦相手は、なんとあの丸亀製麺だ。うどんで10万円……? と思う読者の方もいるかもしれないが、我々は本気である。本気で丸亀製麺を食らい尽くす所存なので期待してほしい!
・3年ぶりの総力戦
コスパ最強の丸亀製麺には、並の戦力ではきっと歯が立たないだろう。そこで私(あひるねこ)は今回の10万円チャレンジに、ロケットニュース24編集部の全メンバーを投入することに決めた。
サンジュン、中澤、Yoshio、私からなるいつもの「10万円食べるもんズ」の顔ぶれに、編集長GO羽鳥、佐藤パイセン、和才、原田、砂子間、さらには営業のジュンくんまで加えた鉄壁の布陣を用意。編集部全員が出動するのは2018年の「ケンタッキー食べ放題」以来である。
都内では珍しい(たぶん)座敷席に案内された我々は、メニューを眺めながらどう丸亀を攻略するか入念に戦略を立てた。10万円分食うまでは絶対に帰らない──。こうして「10万円食べるもんズ」史上最大の戦いが幕を開けたのである。
・まずは注文
うどんを食べに来たとは思えない真剣な表情で注文口に並ぶメンバーたち。この10万円チャレンジは、いかに胃に負担をかけずに金額を積み重ねるかが重要だ。コスパの良いメニューの選択は死につながる。慎重に選ばねば……。
・キーアイテム
そんな我々が目をつけたのが、290円の『大海老天』だった。なんとこの天ぷら、『釜あげうどん(並)』とまったく同じ値段なのだ。これは勝った……。その時、全員が勝利を確信したという。こうなったら今日は丸亀の倉庫から大海老が消滅するまで『大海老天』を食らうしかない!
ちなみに本日は丸亀製麺の協力により、全員の会計を最後にまとめてもらうシステムをとっている。つまり目標を達成したかどうかは、チャレンジが終了しない限り誰にも分からないのだ。上等だよ……! よーしみんな、気合い入れて食うぞォォォオオ!!
いただきまーーーーーす!!!!
・死闘の始まり
常に己の限界に挑戦し続ける「10万円食べるもんズ」。我々が丸亀製麺のどのメニューを、どのように、どれくらい食べたかは次のページでお伝えしよう。ぜひ自分も挑戦しているつもりで読んでいただきたい! せーの……絶対10万円食べるもーーーーん!!
取材協力:丸亀製麺
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ついに始まった我々「10万円食べるもんズ」と丸亀製麺の死闘。前のページにも書いたように、やはりメンバーそれぞれが『大海老天』を中心に注文を組み立てたようだ。私(あひるねこ)はというと……
『明太釜玉』に明太を重ねていくスタイル。
中には『きつねあげ』を単品で頼む者もいたが……
基本的にはみんな似通った内容に……
え!?
マ、マジかよ……。
オール大根おろしやん。
・トッピング攻め
そこには小鉢を鬼のように並べるサンジュンがいた。旅館かここは。サンジュン曰く「大根おろしなんて水みたいなもの」とのこと。1個70円なので、サンジュンは大根おろしだけで700円も注文したワケである。そう考えるとたしかにスゴイな。
どうやらクセの強い注文をしたメンバーは他にもチラホラいるらしく、その最たる例が和才だった。ちょ、ちょっと待ってくれ……。大食いチャレンジでそのチョイスは絶対おかしいだろ……!
初手『カレーうどん』は……!!
・ただの好物
いきなりガッツリ食おうとするんじゃないよ。勝負諦めてんのか!
和才「ちゃうねん! スパイスが食欲が増進させんねん! 後半にあっさり系のうどんを食べた時、カレーとのギャップでよりウマく感じんねん! だから『カレーうどん』やねん!」
なるほど(ねんねんうるせぇ)。かなりエキセントリックな試みではあるが、みんなそれなりに攻略法を考えているのだな。しかし次の瞬間、私はとんでもない光景を目撃する……。
いや天かす入れてんじゃねェェェエエエ!
・まさかの0円トッピング
ちょっと佐藤さん! 無料サービスをフル活用してどうするんですか!! 天かすじゃなくて天ぷらを食べてくださいよ!
佐藤「やっべ! 間違えちゃったっぺ!!」
しばいたろかコイツ。
こんな時でもボケようとする “せんべろおじさん” は置いておくとして、さすがに丸亀製麺のうどんは何を食べても激しくウマい。みんな10万円のことなど忘れて、目の前にあるうどんと天ぷらをただひたすらに貪り食う!
そして食う!!
数分後、早くも2周目に突入するメンバーたち。よしよしグッドリズムだぞ。そうだ佐藤さん! そろそろいつもの “アレ” お願いしますよ。数々の強敵を葬ってきた伝説の大食い奥義「佐藤トルネード」を……って
いやデカッッ! 何その天ぷら!?
佐藤「間違って『ジャンボカニカマ(170円)』取っちゃったっぺ!」
首折ったろかマジで。
ダメだこの せんべろジジイ! さっきから話になんねぇ!! こうなったら……羽鳥さん、お願いします! 『大海老天』と『天丼用ごはん』で作ったその羽鳥天丼に一撃必殺のリミットブレイクを! さあ、巻き起これARASHI……
羽鳥トルネードォォォオオオオオオオ!!!!!
でも全然減ってねぇぇぇぇええええ!!!!!
・知ってた
タイのムエタイファイターみたいなナリしやがって、胃袋はミニマム級かよ! しかし、徐々に疲弊していたのは羽鳥だけではなかった。そう、見渡せば数人のメンバーが早くも限界を迎えていたのである。うどんと天ぷらだ。無理もない。
中でも特にヤバそうなのが……あれ? ジュンくん? ジュンくん! 一体どこへ……
原田「あっちです!」
ジュンくん!?
ジュンくん!
ジュンくーーーーん!
ジュンくーーーーーーーーん!!
ジュンくん……?
ジュンくん!
ジュンくん、まさかの店外逃亡。
・ガチで死闘
このジュンくんの謎の奇行からも、我々がいかに追い込まれていたかがお分かりいただけると思う。特に、『大海老天』はもういらん……! 今日一日で一生分の『大海老天』を食い尽くしたと言っても過言ではないだろう。正直そろそろ動けない……が、しかし。
それでも食べる!
絶対10万円分食べるんだ!! だって俺たちは……
「10万円食べるもんズ」なんだから!!!!
こうしてすべてを出し尽くしたメンバーたち。
3年ぶりの総力戦の結果は……
気になる合計金額は……!
なんと……!!!!
\(^o^)/ 3万9780円 \(^o^)/
いや全然いってねェェェェェェエエエエ! え、4万円以下!? 編集部全員で来たのに!? これは1人当たり4000円弱食べた計算で、丸亀製麺の価格帯を考えるなら決して悪くない数字である。が、それでは意味がない……! 10万円食べなければ意味がないのだ……!!
・真の敵
あくまで仮定の話だが、もし案内されたのが座敷ではなくテーブル席だったとしたら、我々は確実に10万円を達成していただろう。テーブルならもっともっともっともっと食べられたはず。くっ! 丸亀製麺め……さては俺たちをハメやがったな!?
天ぷらがやたらデカいのも……
無料サービスが多すぎるのも……
何もかも、丸亀製麺の陰謀に違いない!
つまり結論としては……
すべて佐藤が悪い……!
– 完 –
取材協力:丸亀製麺
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼Before
▼After