昨年、美容室で「キムタクにしてください」とお願いした結果、なぜか中井貴一みたいになった当サイトのボス・Yoshio。気を取り直して今度は「反町隆史にしてください」とお願いしてみるも、やはり中井貴一になってしまうのだった。
私(あひるねこ)は思った。キムタクになろうとしたら中井貴一になって、反町になろうとしても中井貴一になったら、それはもう中井貴一ではないのか? もしかしたらYoshioとは、中井貴一さん本人なのかもしれない……。
・Yoshioは中井貴一なのか
そこで本当に中井貴一なのかどうか確かめるべく、私とYoshioは当サイトがいつもお世話になっている東京・青山の美容室「SHEA(シア)」にやって来た。Yoshioは前回の反町変身以来、一度も髪を切っていないらしいが……
毎度担当してくれるロケニュー的カリスマ美容師・佐藤さんによれば、別にカットしなくても中井貴一に近付けることは可能だという。カ、カットなしだって!? それではただのヘアセットをしたYoshioではないか。本当に大丈夫なのか……?
まずドライヤーでブローし……
ワックスで整えた後……
くしで仕上げ。
この間、わずか10分である。朝の身支度かよ。大物俳優に変身したとはとても思えない。振り返ったら、いつものYoshioがそこにいるのでは? ところが……
_人人人人人人人人人_
> 中 井 貴 一 <
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・降臨
完全に中井貴一である。顔自体は別にそこまで似ているというワケではないのに、どうしてこうも貴一なのか。ただ、そう思うと同時に何かが足りないような気もしてきた。うむ、やはり中井貴一と言ったらコレしかないだろう。そう……
ミキプルーンである。
ドラえもんとどら焼き。コロ助とコロッケ。そして、中井貴一とミキプルーン。1997年のテレビCM以来、中井さんと言えばミキプルーンというイメージは広く浸透している。むしろコレがないと始まらないのだ。さあYoshioさん、ミキプルーンを持って! その結果……
なんか知らんけどクソ笑った。
・謎の一致
笑った。佐藤さんと一緒に腹を抱えて笑った。いや貴一やん……! もはや中井貴一以上に中井貴一である。中井貴一が中井貴一のコスプレをしていると言ってもいい。
──Yoshioさんすげぇ。もしかしたら本当に中井貴一なんじゃないですか?
Yoshio「う~ん、やっぱりそうなのかなぁ? そう言われたら、なんか俺も中井貴一のような気がしてきたよ!」
こうして、Yoshioが中井貴一であることがほぼ確定した。次第に中井貴一としての自覚が芽生え始めたYoshioは、お店のスタッフさんたちを集め……
中井貴一「これは、ミキプルーン。ミキ。オンリー・フロム・ジャパン。おいしい」
いや貴一やん! 中井貴一が外国の市場みたいな所でミキプルーンを説明する昔のCMやん!! おい20年以上ぶりに見たぞ……。CMと言えば、中井貴一がミキプルーンの苗木を植えるパターンもあったっけ。懐かしいなぁ。というワケで……
実際に用意した。
・伝説再び
もちろん本物のミキプルーンではないが、正真正銘プルーンの苗木である。中井貴一が再びプルーンを植えに行くなんて胸熱すぎるだろう。あ、でもどこに植えますか?
中井貴一「俺いい場所知ってるよ」
素晴らしい。さすが中井貴一だ。それではさっそくプルーンを植えにレッツGO! 中井貴一が選んだ予想外すぎる植えスポットも明らかになるので、今すぐ次のページへGOGOGO!!
参考リンク:ミキプルーン
Report:あひるねこ
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.
・前ページのあらすじ
中井貴一であることがほぼ確定したYoshioと私(あひるねこ)は、その場の勢いでミキプルーンの苗木(正確にはプルーンの苗木)を植えに行くことにしたのである!
・貴一と街へ
美容室を出た中井貴一は、苗木を片手にまずはタクシーを止めにかかった。
大物俳優でも自分のことは自分でする──。それが彼なりの仕事の流儀なのだ。
タクシーでくつろぐ中井貴一。
降車する中井貴一。
電車に乗り換える中井貴一。
そして辿り着いたのは……
まさかの編集長GO羽鳥の自宅だった。
・予想外
……え? 羽鳥さんち? え? 一体どういうことなのか。こうして私と中井貴一は完全アポなしでGO羽鳥の自宅マンションを訪ねることに。
\ ピンポーン /
──同時刻、羽鳥家。
羽鳥「はいは~い」
\ ピッ /
う、うわーーーーーー!
誰ェェェェエエエエエ!?
中井貴一「こんにちは。中井貴一です」
羽鳥「え? 中井……貴一?」
大物俳優が突如自宅を訪ねてきたことに怯えるGO羽鳥。と思いきや、さすが編集長だ。すぐに中井貴一ではないと気付いた様子。
羽鳥「Yoshioさん? Yoshioさんだよね? どうしたのいきなり。ていうか、何持ってるの? 木?」
中井貴一「何だと思う? これね、ミキプルーンの苗木」
羽鳥「いや、ミキプルーンの苗木ではないでしょ絶対。普通のプルーンでしょ」
──羽鳥さん、中井貴一がミキプルーンの苗木を間違えると思いますか? 中井貴一がミキプルーンと言ったら、それはミキプルーンなんですよ。
羽鳥「え~そうなの~?」
強引に羽鳥をねじ伏せた私と中井貴一は、いよいよ羽鳥の自宅の中へ。ちなみに私は羽鳥邸、初訪問である。フゥゥゥゥゥゥゥウウウ!
・羽鳥邸内部
おお……! ここが羽鳥さんの家か……!! 記事の画像やインスタでいつも見る部屋だ。軽く興奮する私。しかし、今日の中井貴一は様子が違った。
普段のYoshioなら真っ先に下着を漁ったり、洗面所に行って歯ブラシを食ったりするのに、そんなもの目もくれずダッシュでベランダに飛び出したのである。
ちょ待てよ! つーか……
ベランダ広ッ!!!
木、多ッ!
木、デカッ!!
何だここ! 植物園かよ!!
・広さエグい
羽鳥菜園の凄まじさについては読者の方もご存じかもしれないが、いざ実際に目の当たりにすると、マンションのベランダの規模を完全に逸脱していてビビる。もはやベランダが本体じゃないか……。一方の中井貴一はというと、何やらベランダを物色中だ。
と思ったら……
マジかよ、勝手に植え出したぞ! 何してんすか!?
中井貴一「これはね、ミキプルーンの苗木。つまり、ベイビー。分かる?」
「え? いや……」
中井貴一「このカリフォルニアの農園で、すくすくと、ヘルシーに育って……」
「カ、カリフォルニア……?」
中井貴一「春になるとね、ビューティフルなお花が、メニーメニー……」
いや貴一やん! 中井貴一がアメリカの農園でミキプルーンの苗木を植える昔のCMやん!! そう、まさかの完全再現である。まあカリフォルニアが舞台ではまったくないものの、最終的にどういうワケか隣で見ていた羽鳥も手伝い始め、その結果……
羽鳥菜園に……
見事、ミキプルーンの苗木が……
根付いた。
ミキプルーンの公式サイトによると、苗木を植えるCMは2000年に公開されたらしい。それが約20年の時を経て、まさか中井貴一本人の手で、まさかGO羽鳥の自宅で再現されることになろうとは……。感動である。
かつてYoshioだった男の表情からは、自分が中井貴一であることの恍惚と不安が見て取れた。しかし同時に、これから中井貴一として生きて行こうとする強い意志のようなものも感じずにはいられない。大丈夫だ、中井貴一……! お前はもう立派な中井貴一なんだから……!!
貴一と共に、すくすく育て。ミキプルーン。
– 完 –
参考リンク:ミキプルーン
Report:あひるねこ
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.
▼羽鳥家のベランダ、ヤバすぎた。