朝晩の寒暖差が出るようになってくると秋の到来を感じる。秋と言ったら食欲や読書などいろんな秋があるが、絶対に忘れてはいけないのが秋競馬である。いよいよ怒涛のG1ラッシュが幕を開ける!

さて、今週末は秋G1一発目としてスプリンターズSが中山競馬場で開催される。ご存じ1200メートルの短距離王を決める戦いだが、人気コンテンツ「ウマ娘」から紐解くと激アツなことが判明した! 勝つぜ〜、超勝つぜ〜!!

・何気にアツいウマ娘血統

つい先日、1000万ダウンロードを突破したスマホゲームのウマ娘。ざっくり計算すると日本にいるおよそ10人に1人がウマ娘のトレーナーさんというエゲツない数となるように、その人気は衰えることを知らない。

もしかしたら今年の紅白で「うまぴょい伝説」が全国のお茶の間に流れるかも……とさえ思えてくるが、本家の競馬でも彼女たちはアツい。そう……

ウマ娘の血を引く競走馬を馬券に絡める「ウマ娘馬券」に妙味あり。今年上半期のG1は何かとウマ娘血統が馬券に絡んでいたからスルーするワケにはいかないのだ。


・推しは若手のピクシーナイト

では、スプリンターズSのウマ娘血統はどうなのか。全16頭中6頭が対象だが、結論から言うとただの6頭じゃないから見逃せない。あるぞ、万馬券!

中でも推せるのはピクシーナイトだ。なにせ、両親の血統をさかのぼればどちらにもウマ娘の名前がある頼もしさ!

父方にグラスワンダーがいるというだけでなく、母方には……


キングヘイローサクラバクシンオーの2頭出し。しかも、ともに1200mのG1を勝った馬だからスプリンターズSは絶好の舞台とも言える。それに加え、ピクシーナイトは3歳とフレッシュで斤量が軽いのも推しポイントとして加算できる。

また、春のNHKマイルカップこそ12着と大敗したものの、1200mに舞台を移すとそこから古馬混合重賞で2走連続2着と好調を維持。スプリンターの遺伝子が開花しようとしている今、G1獲りは決して絵空事ではなさそうだ。


・バクシンオー祭

そして今年のスプリンターズSは「サクラバクシンオー祭」となっている点にも注目したい。先ほどのピクシーナイトはもちろん、ビアンフェ、ファストフォースにもサクラバクシンオーの血が入っているのである。しかもファストフォースは母方に……

マルゼンスキーの血も引き継ぐスピード血統。その上、重賞で2連続連対中と舞台は整っているから馬券に入れたくなる。これだけでもなんだか期待してしまうが、他にもウマ娘血統馬はいるから激アツ。例えば人気の一角・クリノガウディーだと父方に……

グラスワンダー


母方にはメジロライアンの血が入っている。前哨戦のキーンランドCで2着のエイティーンガールは……


母父がアグネスタキオン近いところにウマ娘の名前あり。2019年の朝日杯FSでサリオスの2着だったタイセイビジョンはなんと……


母方にマルゼンスキー、スペシャルウィーク、エルコンドルパサーとてんこ盛り。もうここまで来たら「ウマ娘血統しか勝たん」とさえ思えてくるのは気のせいだろうか。


・他の有力馬

ま、競馬はそんなに甘いものじゃないから保険をかけるけど、個人的に気をつけたいのがジャンダルム。マイル路線を中心に走ってきた馬だが、ここにきて1200mを3連戦しているあたりスプリンターズSを見据えた感じがするし、母のビリーヴは同レースの勝ち馬だから要チェック!

本命候補のレシステンシアも、鞍上が同レース連覇中のルメール騎手とあっては無視できない。短距離で安定した成績を残しているし、バッサリ切るには相当な勇気が求められる。

でもって、上位人気になると思われるダノンスマッシュはどうも推しにくい。能力の高さは認めるが、海外帰りな上に半年ぶりのレースとなれば引き算する必要があるのではないだろうか。

てなワケで私はピクシーナイトを軸にバクシン。そこからウマ娘血統に流しつつ、レシステンシアを抑える馬券を買う予定。秋一発目のG1、どうか勝利をつかんで好発進といきたい。それでは、フランスの凱旋門賞込みでよい週末を!

執筆・予想:原田たかし
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
ScreenShot:ウマ娘(iOS)