「リンガーハット」はちゃんぽんと皿うどんを提供するファミリーレストランである。1食でたっぷりの野菜を摂れるメニューも多く、ダイエットや筋トレに励む人にとっても強い味方だ。

そのちゃんぽんから野菜を全部抜いたらどうなるのか? ベースになっている麺とスープの味を知りたかったので、実際に注文したところとってもとっても大切なことに気づかされた!

・野菜を食うため

サイドメニューを除いて、リンガーハットではほぼ全部に野菜がふんだんに使われている。


なかでも「野菜たっぷりちゃんぽん(税込820円)」は7種類の国産野菜を480グラムも使用している。麺にたどり着く前にお腹がいっぱいになった経験のある人もいるだろう。「圧倒的野菜」と呼ぶにふさわしく、麺を食うよりも野菜を食うための一品だ。


・スタッフのアドバイス

そんな野菜のちゃんぽんから野菜を全抜きしたらどんな味になるのか? 注文時に「野菜抜きでお願いします」と伝えてみた。


すると、スタッフはすかさずにこう教えてくれたのである。


「できますけど、野菜の甘さに合わせてスープは味が濃くなっております。多少塩辛く感じるかもしれませんけど、よろしいですか?」


そうか! あのたっぷり野菜を最後まで美味しく食べられるのは、スープの味が濃いからなのか! いいこと聞いた! しかし逆にその濃いスープを味わってみたいと思い「それでもお願いします」と告げて、レギュラーの長崎ちゃんぽん(税込650円)を頼んだ。

ちなみにレギュラーちゃんぽんも1杯あたり255グラムの国産野菜を使用しており、野菜抜きでも値段はそのままである。


・野菜全抜きしたら……

そして出てきたのがコレだ。


覚悟はしていたけど寂しい、見た目がとても寂しい……。貧相に見えて仕方がない。ちゃんぽんを丸裸にしてしまったような罪悪感さえ覚える。すまないちゃんぽん、恥ずかしい格好をさせてしまって……。


丸裸にしたとはいえ、ちゃんと具材は入っている。1つひとつをライブのメンバー紹介風にお見せしよう。


こいつがいなければちゃんぽんは始まらない、ちゃんぽんの主役にしてリードボーカル的存在、麺!


お次はスープの美味しさを力強く支える旨味のベーシスト、豚肉!


そしてちゃんぽんに彩りをそえる華やかなダンサー、かまぼこ!


小粒だけどいい味出してる憎いヤツ、むきえび!


最後にちゃんぽんのシンボルにしてみんなを盛り上げるアニキ的存在、さつま揚げ!


以上がオールスターキャストである。野菜がなくてもみんないい仕事しているぞ。


食べてみると、事前にスタッフが教えてくれた通りに味は濃い。いつものちゃんぽんよりも塩気が強く感じられる。だが食えないほどではない。これに白飯を合わせたらちょうど良いだろう


でもやっぱり野菜があるからこそ、ちゃんぽんとして完成されているんだよな。という訳で野菜抜きにしても塩辛いだけなので、マネしないように。いつものちゃんぽんでたっぷりの野菜を堪能して欲しい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 リンガーハット 渋谷道玄坂店
住所 東京都渋谷区道玄坂2-16-7山口ビル
時間 11:00~20:00(短縮営業中)
定休日 なし

参考リンク:リンガーハット
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24