本記事は「成城石井のような高級スーパーなんて、宝くじでも当たらない限り自分には一生縁がない」と思っている人向けの内容となっている。よって、コンビニ感覚で成城石井を利用している人にとっては当たり前の内容が含まれているだろうが、その点ご了承いただきたい。
さて、あなたは成城石井の商品はどれも基本的にクソ高いと思っている。だから店舗を見かけたとしてもスルーし、立ち寄ることはないだろう。というか、私自身がそうだったのだが……。
つい先日、ふとしたきっかけでフラリと入店してみたところ、手作りお惣菜コーナーで思わず足が止まった。私が思っていたよりも安いのだ。なんだこれ? 手が出ないほどではない……って気持ちのまま、いくつか購入してみた。その結果、たどり着いた結論を最初に言いたい。
成城石井の手作り惣菜コーナー、めっちゃ使える!
──と言ったところで、成城石井のヘビーユーザーであっても「手作り惣菜コーナーなんてあったか?」と思う人がいるに違いない。なぜなら、手作り惣菜はすべての店舗にもあるわけではないからだ。
お店の人に聞いたところ、「成城石井にはキッチン設備がある店と無い店がありまして、基本的に無い店舗には置いておりません」とのこと。また、取り扱いアリの店でもお惣菜ラインナップが異なることに加え、店舗によって多少材料が異なる場合があるらしい。
・人気1位が
さて、実は私がお惣菜コーナーで思わず足が止まった理由はもう1つある。何かというと、意外なものが惣菜コーナーで人気No.1だったのだ。それは……
たこ焼き(10個入り税込431円)である!
個人的には昔から大好きな食べ物であるが、あまりにも庶民的すぎるがゆえに、成城石井の惣菜コーナーで1位を取れるポテンシャルがあるとはにわかに信じられない。
ちなみに、2位の『比内鶏肩肉の竜田揚げ』が1パック税込486円で、3位の『一日分の緑黄色野菜が摂れる! ステーキ丼』は税込755円。
……これを見て、あなたはどう思うだろうか? もちろん、「うちの地元のスーパーの方がもっと安い!」というような意見はあるだろうが、成城石井=セレブ御用達の高級スーパーというイメージを考えたら、「思ってたほどではないかも」となる人が多いのではないだろうか。
少なくとも私はそうなった。というか、成城石井だったらゼロがもう1つくらい多いと思っていた。なので、店頭に表示されていた人気惣菜TOP3をぜんぶ買ってみたのだが、それがまたさすが高級スーパーといったクオリティ。
とりわけ印象に残ったのが1位たこ焼きだ。なんなら「出来たアツアツじゃなくても美味い」となったたこ焼きは、人生初と言っても過言ではない。
鶏がら出汁が使われているためだろうか? 単純に生地(と呼ぶのか?)が美味く、もし仮にソースやマヨネーズが無かったとしてもイケる気がする。ベースの部分がしっかりしているから、多少冷めても問題ないと言うか。味を考えればコスパがいい。
なお、商品名(たこたっぷり! 鶏がらだしのたこ焼き)ではタコの量がアピられていたので調べたところ、1つにつき3切れのタコが入っていた。
1つ1つはそこまで大きくないものの、これはポイント高い。総合的に考えて、スーパーで売られている系たこ焼きとしては頭1つ抜けている気がする。
・ステーキ丼がまた上品
また、一緒に買った「ステーキ丼」や唐揚げだってまったくもって悪くない。ステーキ丼は『いきなりステーキ重』をヘルシー方向に寄せた感じで、お肉がややローストビーフっぽい。
脂っぽさを求める人にはやや物足りないかもしれないが、肉自体の美味さがしっかりと感じられる上に、なにより野菜が “付け合わせ” のレベルじゃない。
・コンビニより使える可能性
というわけで今回の結果を考えると、安くて美味いものが成城石井のお惣菜コーナーに結構眠っている気がするので、引き続き調査したい。もしかしたら、最近レベルが上がりまくっているコンビニよりも、成城石井の惣菜コーナーの方がよほど使える……かもしれないぞ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼築地銀だこ(左)と成城石井(右)のたこ焼きの中身を比べるとこんな感じ。当然ながら多少の個体差はあるが、成城石井の方がタコへの気合いを感じる。