とても久しぶりにフィッシングサイトにブチ当たった。ネットで調べものをしていたところ、閲覧していたサイトが突然おかしな感じになって、「おめでとう デバイスユーザー!」と表示されたのだ。なんのことかな? と思ったら、
「あなたは選ばれましたGoogle最初の数人になる勝つために iPhone11 Pro または他のGoogle商品を! このギフトはただ一つ大切なユーザーの中 新宿区」
わからん! ナニを言ってるか全然わからん!! 久しぶりに面白そうなサイトを引き当てたらしい。よし、遊んでやるか……。
・グーグルを騙るサイト
表示されている「OK」ボタンを迷わずクリックしたところ、グーグルっぽいページがあらわれた。なるほどな、これはグーグルを騙(かた)るプレゼントサイトのようだな。
そこには次のように書かれている。
「毎 水曜日 私たちはランダムにデバイスユーザー10人 Googleから1日1回ギフト(賞品保証!)を差し上げる人を選びます。この無料ギフトは唯一かつNTT ユーザーの中 新宿区!
これは、当社の製品とサービスを継続的にサポートしていただた感謝の気持ちです。4つの質問を正確に答えると勝つため¥106,800相当のギフトを受け取ることができます。思い立ったが吉日! 他の9人のユーザーがこの招待状を受け取りましたが、5つの景品のみ有効です。勝つため
他の誰かがあなたの場所を引き継ぐ前に、質問に答える時間は限られています。がんばろう!」
正しい日本語と妙な言い回しが入り乱れて、とても気持ち悪い。なんだろう、日本語でしゃべってもらっていいですか? 「思い立ったが吉日!」、じゃねえんだよ!
・謎のコメント
ページ下部に進むと、プレゼントをもらった感じの人達のコメントらしきものが掲載されている。実在する人物かどうか、かなり怪しい。なぜなら……。
名前は日本語名なのに、顔写真が日本人っぽくない気が……
まあ1人や2人、そんな人がいるならわかるけど、全員そうだよね! 不自然過ぎない?
・グーグルに関するクイズです!
そんな訳でクイズを出題されているので答えてみたいと思う。皆さんも一緒に考えて欲しい。私は、不正解だった場合の結果が気になるので、全部間違った回答を心がけることにした。
では行こう! 第1問!
問:Googleの設立者は?
1.ビル・ゲイツ 2.マーク・ザッカーバーグ 3.ラリー・ページ
私の回答は1番である。
第2問!
問:Googleの設立した年は?
1.1998 2.2012 3.2014
リアルに知らないんだけど、もっとも最近の3番と答えておこう。
第3問!
問:Googleの本部は?
1.USA 2.英国 3.ロシア
私は3番と答える。
第4問!
問:Googleサービスの一部であるのは?
1.Facebook 2.YouTube 3.Twitter
これまた私の回答は3番だ。
以上で出題は終了だ。私の回答はすべて間違っている。そう確信している。したがって、全問不正解の0点になるはずだ。
はたして、結果は!?
↓
↓
↓
↓
↓
「4問中4問正解でした!」、マジかよ!!!!
そして景品選択画面に移った。私がもらえるらしきモノは……。
iPhone11 Pro! やったねッ!!
ってか、最初に思ったんだけど……。
Googleを騙るなら、プレゼントはグーグルの端末「Pixel」だろうが
コラーーーーーーッ!!
なんて中途半端なプレゼントサイトなんだ。とにかく、私にくれるらしいので、もらえるものはもらおうじゃないか。ルールによると、次のページで配送先の住所を入力して、送料100円を支払うことになるらしい。送料、安!!
「OK」ボタンを迷わず押したところで、私のパソコンの優秀なセキュリティソフトがブロック。脅威を排除してしまった。
その後、2度とそのページを開くことができなくなった。残念……。
という訳で、この手のプレゼントをにおわすサイトは、完全に詐欺である。うまうまとその誘い文句に乗って、個人情報を入力したりしないように気をつけて欲しい。
・飲食店の放置されたサイト
それから、このサイトに行き当たったのは、飲食店の公式サイトを見ようとしたのがきっかけである。お店が忙しくてサイトを放置しているというケースは良くあることだ。もしもサイトを更新していないお店は、すぐにでも一旦ページを閉鎖した方が良いだろう。そうしないと、お客さんをフィッシングサイトに誘導してしまうことにもなりかねない。
普段の業務が忙しいのはわかるが、無意味にお店のイメージを損なわないように気をつけて欲しい。
執筆:佐藤英典