スタバの新作『47 JIMOTO フラペチーノ』が、発売前から大きな話題になっている。なんとこちら、全国47都道府県ごとに味が違うのだ! そりゃあ、ワクワクが募るってもんである。

記者が暮らす奈良県では『奈良 ならでは ほうじ茶 ホワイトチョコレート フラペチーノ』が販売されるらしい。……うむ。なんだかアレだな。そこそこJIMIなネーミングとフレバーだな!!  いやしかし、きっと美味しいに違いない。発売日(2021年6月30日)に、さっそく飲んでみたぞ。

・凝りに凝ったフラぺが勢ぞろい

かつては国内に、スタバがないエリアもあった。しかし今やどうだ。全国47都道府県に君臨し、約1600店舗を展開しているというではないか。勢力が強すぎる! 

『47 JIMOTO フラペチーノ』は、そんなスターバックスの日本上陸25周年を記念する企画のひとつ。それぞれの地域のパートナーが出したアイディアを元に、商品化されたという。

例えば『北海道 とうきび クリーミー フラペチーノ』に『茨城 メロン いがっぺ クリーミー フラペチーノ』に『静岡 みかんシトラスだらーけ フラペチーノ』に『滋賀 びわブルー シトラス クリーム フラペチーノ』に『広島 瀬戸内レモン & シトラスじゃけえ フラペチーノ』に『沖縄 かりー ちんすこう バニラ キャラメル フラペチーノ』……などなど。

今までにない味と、見た目のフラペチーノが勢ぞろいだ。各地域、凝りに凝っていて、正直なところ全種制覇したい。いやはやしかし、こうして見ると『奈良 ならでは ほうじ茶 ホワイトチョコレート フラペチーノ』はいよいよJIMIである。

美味しいことは美味しかろうがしかし、もっとどうにかできたのではという気がしないではない。奈良県は柿や葛だって名産なのだし、柿エキスを使うとか葛餅を取り入れるとかしてほしかったなあ。まあ、致し方なし。予算等の問題もあるのだろう。


・奈良らしい味わいでした

気を取り直して『奈良 ならでは ほうじ茶 ホワイトチョコレート フラペチーノ(店内価格・税込682円)』をいただくとしよう。こちらのドリンクは、その名の通りほうじ茶味だ。奈良の郷土料理のひとつである、茶粥にほうじ茶が使用されることから選ばれたそうだ。

確かに奈良で暮らすようになって、まわりがやたらと茶粥を食べるので、県外から来た記者は驚いたものだ。県内に限っても地域ごとに食べ方などが違っていたりと、とても興味深い料理なのだ。

話を戻そう。『奈良 ならでは ほうじ茶 ホワイトチョコレート フラペチーノ』はミルクをベースに、ほうじ茶とホワイトモカシロップをミックス。ホイップの上には、抹茶パウダーが振りかけられている。

そのビジュアルはどことなく、鹿が棲息する奈良公園を彷彿とさせる。抹茶はさながら若草山といったところだろうか。思わず草木の香りが、鼻をかすめるような気がしてくる。なんというか……やはり、そこはかとなくJIMIである。

肝心の味はというと、ほうじ茶のスッキリした風味とホワイトチョコのまったりさがベストマッチ。全体を混ぜるフワッと漂う抹茶の香りも、アクセントになっていて美味しい。そう、文句なしに美味しいのだ。なんなら毎日でも飲めちゃうレベルである。

どこにでもあるようで、探そうとすれば見つけ出すのに苦戦するこの感じが、非常に奈良らしい。なんともはや、さすが奈良のことを熟知した地域のパートナーさんが考案したドリンク。納得せざるを得ない出来栄えだ。JIMIとか言って、ごめんよ。

さて。こちらの『47 JIMOTO フラペチーノ』は、例によって期間限定商品だ。資材がなくなり次第終了で、そうでなければ8月3日まで販売される。この機会に、自分たちが暮らす地域の味を堪能してみてはいかがだろう。地元について、新たな発見をできるかもしれないぞ! 


参考リンク:スターバックス『47 JIMOTO フラペチーノ』
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼2021年6月30日より販売開始した『47 JIMOTO フラペチーノ』

▼全国で味が異なります。奈良は「奈良 ならでは ほうじ茶 ホワイトチョコレート フラペチーノ」

▼味と見た目とちょい地味だなあと思いはしたものの

▼文句なしの美味しさでしたー! 毎日でも飲めちゃいそう

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