22世紀の未来からやってきたネコ型ロボットは『ドラえもん』だが、21世紀の新型冷凍自動販売機といえば……もちろん「ど冷えもん」である。一般冷凍食品はもちろん、外食店の冷凍食品も販売できる優れモノ。時短営業せざるを得ない店舗の救世主的存在らしい。
そんな「ど冷えもん」をいち早く取り入れたのが新宿・四谷のラーメン店『大平軒』。たしかに営業時間外でも “お店の味” が楽しめるなら良いかも……というワケで、ドヒエモンにお金を投入してラーメンを出してもらったぞ!
・ど冷えもーん!
四谷三丁目駅から歩いて1分、とんこつラーメンが美味しいと評判の大平軒の前に……新型冷凍自販機「ど冷えもん」はいた。お前が噂のドヒエモンか。
ま、簡単にいえば “ラーメンと餃子が買える自販機” である。当たり前のように「ど冷えもん限定」というポップが貼ってあるが、何も知らなかったら一瞬戸惑うだろう。ラーメン自販機自体がレアなうえに「ど冷えもん」というネーミングも明らかに怪しい。
だからなのか「食券の券売機ではございません」という注意書きもあり。わけもわからずドヒエモンにお金を投入してしまう方もいるようだ。
・ど冷えもん限定のラーメン
──さて、私は限定メニューの「冷凍 昔ながらの醤油ラーメン(700円)」を購入することに決めた。やはり「ど冷えもん限定」というワードが強かったからだ。お金を投入して……
ボタンを押したら……
出てきた。
ドヒエモンありがとう。おかげで職場でも美味しいラーメンが食べられそうだよ。
・冷凍ラーメン
パックの中には、冷凍の具入りスープ(チャーシュー、メンマ入り)と手もみ麺(1玉)、そしてレシピが入っていた。作り方はめっちゃシンプルで……
沸騰したお湯を用意して、スープは湯煎で約10分。麺は2分を目安にほぐし、好みの硬さになるまで茹でるだけ。
茹でた麺をドンブリに入れて、スープを注いだら……
完成だ。
お好みでネギやワカメ、味玉などをトッピングするのもオススメとのこと。ただ、これがそのまま食べてもガチでうまい。しっとり系のチャーシューは醤油の味が染み出ている。ぷりぷり食感の手もみ麺は、こってり濃厚なスープをしっかり持ち上げるから食べ応え抜群だ。
そりゃまあ、店で作ってドヒエモンが冷やしてるから当然といえば当然 “店の味” なのだが、とにかく「どこでもドア」ならぬ「どこでも本格醤油ラーメン」を味わうことができたぞ。
ちなみに、大平軒が「ど冷えもん」を導入した経緯は、細麺のラーメンはデリバリーとの相性が良くないからだという。どうしても伸びてしまうため、売上につながりにくかったそうだ。その点、冷凍なら麺の硬さを自分で調整できるってこと。ドヒエモンに感謝である。
・ドヒエモンだらけになるかも
となると今後、さらに導入店舗は増えそう。なんなら22世紀のドラえもん登場よりも前に、日本中がドヒエモンだらけになる可能性も……新型冷凍自販機「ど冷えもん」、知らなかった方はぜひ覚えておいてくれよな!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 大平軒
住所 東京都新宿区四谷3-6
時間 11:00〜16:00 / 18:00〜20:00 / 土曜日は11:00〜15:00 (自販機は24時間)
休日 日曜日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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