見た目の美しさより美味しさ。そう掲げ、バーガーキングが昨年2020年に発売したチーズバンズのハンバーガーが「チーズアグリービーフバーガー(税込み740円)」である。要はバンズがチーズ焼きパン的な感じになっているわけだが、これ、昨年のバーキンの売り上げNo.1だったらしい。
まさに、ビジュアルではなく実力でつかみ取ったNo.1。そんなストロングスタイルの王者が、2021年5月28日からバーキンにカムバックした。な、なんてことをするんだバーガーキング! 私(中澤)はこのニュースを見て震え上がらずにいられなかった。なぜならば……
・王者と王者
実は、現在、バーガーキングでは同じくチーズバンズの「テリヤキアグリービーフバーガー(税込み690円)」も販売中なのである。そう、昨年のチーズアグリービーフバーガーのヒットから、チーズバンズのDNAはバーガーキングに脈々と受け継がれており、第4弾がテリヤキアグリービーフバーガーだったのだ。
チーズバーガーとてりやきバーガーは、ハンバーガー業界の2大勢力。そんな2つをチーズバンズで同時展開するなんて王者と王者の激突ではないか。プロレスで言うなら、IWGP王者とIWGPインターコンチネンタルの統一戦である。
はたして、バーガーキングの統一王者はどちらなのか? 新日本プロレスワールドに最近加入した私としては興味深い限りだ。そこでこの2つを食べ比べてみることにしたぞ。
・チーズアグリービーフバーガー
まず、チーズアグリービーフバーガーから。チーズバンズにさらにチーズが挟まれており、赤いトマトのコントラストも美しい。オカダ・カズチカのような見栄えの良さだ。
食べてみると、チーズチーズチーズ! 降り注ぐチーズの風味! そんなチーズの雨の中、トマトの酸味がドロップキックのように突き刺さる。これぞ王道。
・テリヤキアグリービーフバーガー
続いて、テリヤキアグリービーフバーガーだ。トマトは入れど全体的に茶色い色合い。しかしながら、間違いなくハンバーガー界をけん引するカリスマであるところは内藤哲也を彷彿とさせる。食べてみたところ……
噛んだ瞬間、タレでトマトやレタスが滑りまくり! 制御不能……! マクドナルド以上に制御不能だ!! その具の自由さに私はこう言われた気がした。「トランキーロ。焦んなよ」と。
そこで焦らず食べたところ、チーズバンズも、トマトも、全てがてりやきダレの味に飲み込まれる。濃厚かつ圧倒的なタレの攻撃力。これがテリヤキのデスティーノ(運命)。
・まとめ
オカダの美しさも素晴らしいが、内藤のカリスマも侮れない。ただ1つ注目したいのは価格差。テリヤキアグリービーフバーガーの方が50円くらい安いのである。
50円と言うと、大したことないようにも聞こえるが、その50円で700円台と600円台に分かれているのだ。ここは紙一重だが確かな差があると言えるだろう。そう、チャンピオンとランキング1位のように。
絶対王者と民衆のカリスマ。2つの道が交わる時、あなたはどちらを選ぶ? ちなみに、個人的にはチーズアグリービーフバーガーがさすが絶対王者という味を見せたと思うのですが、いかがでしょうか。解説のライガーさん。
参考リンク:バーガーキング
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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