日本において、アメリカの料理や食材は馴染みが深い。ちまたに溢れるファストフード店の多くはアメリカ発祥だし、コンビニに並ぶ食品もそのルーツをたどると多くがアメリカ発である。
では、ロシアの食材についてはどうか? ボルシチやピロシキ、ビーフストロガノフなどは知っているけど、それ以上のことは知らない人がほとんどだろう。私(佐藤)もその1人だ。そんなロシア食材初心者の人にオススメしたいお店が、東京・銀座にある。
「赤の広場」はロシアの商品を豊富に扱う専門店なのである。ここで買い物してみた!
・ロシア食材専門店
このお店は2021年2月にオープンした、輸入食材の通販を行う「ヴィクトリアショップ」の実店舗だ。中に入ると未知の商品が棚を埋めている、どれも初めて見るものばかりだ。華やかなパッケージのモノが多いなあ。
ほとんどの商品がキリル文字の表記なので、私にはそれが何かもわからない。写真やイラストのあるものは、かろうじてわかる程度だ。
ほとんど未知だけど、見たことがあるものもある。たとえばマトリョーシカ。日本のコケシと違って、色合いが鮮やかだ。なんだかクリスマスを感じさせる。
その他にも見たことあるモノがあった。モノというか人が……。凛々しいプーチン大統領の写真をプリントしたTシャツ発見! お店の人によると、Tシャツは近々新商品を入荷する予定らしい。この夏はプーチンTで決まりだな。
Tシャツだけじゃなく、プーチン大統領チョコレートもあった! これが結構売れているらしい。なぜだろう? その理由はわからないけど、私も手に取っていた。なぜ買ってしまうのだろう? 不思議だ。
そして、近年話題のロシアのお菓子「プレミアムチーズ」や「スィローク」もある。これはカッテージチーズを使ったお菓子で、チーズにチョコレートやコンデンスミルクなどをかけたスイーツだ。
・5品を購入してみた
日本語堪能なロシア人スタッフにオススメを聞きながら、5つの商品を購入してみた。以下にその商品を紹介しよう。なお、価格は購入時のものである。
まずはマストバイ! な「プーチン大統領ダークチョコ」(税込259円)。中身には小さな板チョコが2枚入っていた。チョコにもプーチン大統領を描いて欲しかった。
次はチョコレートキャビア(税込529円)。お店でキャビアを販売していたけど、それはちょっと手が出ないので、その10分の1くらいの価格のチョコレートを購入。チョコの形状は思った以上に “キャビアしてる” な。
そして「プレミアムチーズ」のダークチョココーティング(税込322円)。これを選んだのには理由がある。ほとんどのプレミアムチーズが乳脂肪20パーセントなのに対して、これは乳脂肪5パーセントと低めだったからだ。
見るからに甘そうだけど、食べるとそれほど甘くなくてチーズの深いコクを感じる。甘くはないんだけど食感が重いので、たくさんは食べられないタイプのスイーツだな。
それからチョコレートケーキのプラハ(税込594円)。チョコレートバタークリームとフルーツジャムをチョコレートスポンジでサンド。さらに全体をダークチョコレートでコーティングしている。見た目通りに強烈な甘さの一品である。ロシアの商品ではあるが、ちょっとアメリカを感じさせるパワフルなスイーツだ。
・ハチミツスフレ
そして最後が「ハチミツスフレ」のワイルドベリー(税込1188円)だ。スフレとは、ハチミツを非加熱のまましっかり混ぜてペースト状にしたものである。それに乾燥野いちごをブレンドしたのが、この商品だ。
開けてみると、スフレはペーストという割に、水分量が少なく見える。ねっとりしているかと思いきや、粘土のように固い。
しかし、アツアツの焼き立て食パンにのせてみると、熱でジワリジワリと溶けてきて、しっとりとしたペースト状になった!
味はハチミツで作ったイチゴジャムだ。野いちごの華やかなフレーバーと、ハチミツの甘さを同時に味わうことができる。紅茶にティースプーン1杯分落としても美味しいかもしれない。全国的に見ても珍しいロシア食材専門店、近くの方は訪ねてみると良いだろう。行けない人はヴィクトリアショップで通販もやっているので、そちらを利用して欲しい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 赤の広場
住所 東京都中央区銀座1-20-14
時間 11:00~19:00 土曜11:00~18:00
定休日 日祝
参考リンク:ヴィクトリアショップ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]