商業施設をフラフラしていたところ、ふりかけコーナーの前で思いがけず立ち止まってしまった。見慣れたパッケージだと思いきや、全くの別物がそこに鎮座していたからである。
駄菓子ではなく、ふりかけだと……!?
しかもこのパッケージ、「ふりかけせんべい味」なのに「しょうゆ」って書いてあるし、「おにぎり」と書かれているのに、お茶碗に米がよそわれている。情報過多すぎて、なんじゃこりゃ~な状態だ。なんだか見れば見るほど混乱してくるが、この一面に情報が詰め込まれてる感じ、嫌いじゃない。
・パッケージを裏切らない、「おにぎりせんべい」味のふりかけ
知名度抜群の駄菓子「おにぎりせんべい」が、ふりかけメーカーのニチフリとコラボしたこの商品。私は今回130円で購入した。中身はたしかにせんべい色で、普通のふりかけよりあられがたくさん入っている。
さっそくアツアツご飯にかけてみた。袋を開封したときはそれほど匂いはなかったが、ご飯の上に乗った瞬間、香ばしいしょうゆの匂いが部屋中に漂ってきた。
一口食べてみると、適度にあまじょっぱくサクサクとした食感で、たしかにおにぎりせんべいがしっかりと再現されている。お菓子の味がご飯と合うのか心配だったが、そこはちゃんとご飯にも合うよう肉系の旨みがプラスされているとのことだ。
オリジナルに寄せつつ、ふりかけとしての完成度も高かったおにぎりせんべいふりかけだが、ニチフリはご飯の他にもう1つ、このふりかけに合うモノをクックパッドで紹介していた。それがこちら。
……あれ? これ公式ですよね?
一瞬目を疑ってしまったが、これはれっきとした公式レシピの模様。なんでも、おにぎりせんべいファンに教えてもらった食べ方をふりかけでも再現してみたらしい。似ているとはいえ、ふりかけとお菓子は別物だぞ? 大丈夫なのだろうか?
・ニチフリは「無限スイーツ」とうたっているが果たして……?
作り方の欄には「バニラアイスにふりかけをすきなだけかける! 完成!」としか書かれていないため、とりあえず好きなだけふりかけをかけて一口食べてみる。
なるほどなるほど、これはアリだ。予想していたよりもだいぶおいしい。スイーツ好きの間でよく聞く「甘い×しょっぱい=無限」という方程式はどうやら正しいみたいだ。一見邪道にみえる刻み海苔の風味も、あまじょっぱさの中での適度なアクセントになっている。また、アイスにあられが加わったことでの食感の変化も、食べる手が止まらなくなる要因の1つだろう。
おにぎりせんべいでこれをやろうとすると細かく砕く作業が必要となるが、このせんべいふりかけならそのままサッとかけれて即パクリといける。手間暇かけずに簡単にアイスを味変できるぞ!
お腹が冷えるので、さすがに無限に食べることは不可能だったが、パクパク食べられてしまうほど相性が良いのは確かだ。ふりかけは濃いめの味付けなので、かけすぎないことと、味負けしないようミルク感の強いアイスを選ぶのがポイントだろう。
段々と冷たいものが恋しくなる季節になってきた。気になった方は是非ご飯だけでなくアイスにもかけて、その不思議な組み合わせを楽しんでいただきたい。
参考リンク:ニチフリ「おにぎりせんべい味ふりかけ」、クックパッド
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.