
「手軽に」「便利に」を追求する人類の探究心にはすごいものがあるが、近い将来、あらゆる飲料をキューブで配給する時代が来るかもしれない。
なんの話かというと、日本コカ・コーラ社から発売された「1,2,CUBE(ワン・ツー・キューブ)」である。水だけあれば、いつでもどこでも淹れたてのお茶が楽しめる、特許出願中の新技術だという。
・「1,2,CUBE緑茶」(メーカー希望小売価格:税抜600円)
理屈は後にして、まずは実際の商品をみていこう。お菓子売り場に並んでいてもおかしくない、コンパクトでスタイリッシュなパッケージ。
中にはキューブが15粒、およそ15杯分の緑茶を作ることができる。キューブ1粒で水200ml~400mlに対応。
生チョコのような外観。宇宙食というか、ディストピア飯というか、どこかSF感があるな。
使い方は説明するまでもない。水または湯に溶かすだけだ。
自らホロホロと崩壊して、あっというまに溶けていく。マドラーなどでかき混ぜれば完璧だし、もし水筒なら軽く振ってもいいと思う。
ただ、粉末は完全には溶けきらない。緑茶らしい、いい感じの濁りができている。1口飲んでみると……
こ、これは……綾鷹(あやたか)!
どこかで飲んだことのある味だと思ったら、なるほどコカ・コーラ社。惜しげもなく使われているのは玉露だ。氷などで好きな温度、濃度に調整できるのはいい。
もちろんホットでもいける。お茶の香りが強く出て、個人的にはアイスよりも「玉露を飲んでいる!」という感じがして美味しいと思った。
水の量は、やはり200mlが濃くて美味しい。氷を入れて飲むなら150mlでもいいかも。300ml、400ml(最大量)と増やしていくと、色も味もどうしても薄くなってくる。
たとえば400mlになると、緑茶特有の渋みがほとんど消えるので、麦茶のようにごくごくと一気飲みできてしまう。「あ~ノド渇いた!」というときにはいいだろう。
・粉末茶とは違うのか?
お茶好きの方は、「これまでも粉末茶ってあったじゃん」と思われるかもしれない。スシローでもおなじみの、お湯を注ぐだけで緑茶ができる魔法の粉である。カップにひとふりで濃~いお茶ができ、しかも後から湯を足しても美味しく飲めて超便利。
すぐ飲める、という点では「インスタント麦茶」なども優秀。水に入れるだけで麦茶ができあがり、前夜から煮出すようなマメなことは決してしない筆者は重宝している。一瞬でシュワッと溶ける様子にはいつもびっくりだが、ただ、どことなく人工的というか、風味にはちょっと劣るんだよなぁ……。
それもそのはず。
なんでも、「粉末茶」と「インスタントティー」は異なった特徴をもつ別モノ。
茶葉を丸ごと粉砕した「粉末茶」は、お茶の風味をそのまま楽しめる長所があるが、水に「溶ける」ものではない。茶葉ごと飲んでいるような状態だ。水出しも可能だろうが、旨味や風味を抽出したいと思えば時間もかかる。
一方の「インスタントティー」は1度抽出したお茶(液体)を熱風で乾燥させて顆粒・粉末状にしてあるものだそう。デキストリンなどを足して加工してあるので、水でもお湯でも一瞬で溶けるのだ。
ただし「強い加熱処理を行うとどうしても茶葉の風味を損ねてしまう」ということで、コカ・コーラ社が開発したのが「濃縮フリーズ製法」なんだそう。茶葉や珈琲豆から抽出したエキスを濃縮・凍結させ、さらに真空状態で氷となった水分を取り除く……。
「茶葉の風味そのまま」かつ「水によく溶ける」というのは、まさに粉末茶とインスタントティーのいいトコどり。
・後に「1,2,CUBE 珈琲」も販売
すでに発売されているのが「緑茶」と「麦茶」、そして2021年6月28日から「1,2,CUBE 珈琲」を発売予定。Amazon.co.jpにて数量限定で取り扱い中だ。現在のところ店頭では手に入らない。
環境に配慮して個包装を省いているそうなので、オフィスに常備しておくのがいいだろう。マイボトル派にもオススメ。
筆者としては、もっといろいろなフレーバーが登場して、「その日の気分で選べる」くらいになったら嬉しい。用意するのは水だけで、カフェや飲み屋がキューブバイキングみたいになったら……やっぱりディストピアだな。
参考リンク:「1,2,CUBE」ブランドサイト、伊藤園(「粉茶」、「粉末茶」、「抹茶」、「インスタントティー」の違いを教えてください)
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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冨樫さや













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