立ち寄るたびに、ほどよくアヤシげな未知の商品と出会える我らがカルディ。新種の宝庫ということで、食材界のギアナ高地と呼んでもいいかも知れない。そんなカルディにて、またしてもクセの強いブツを発見してしまった。

それが「WATERMELON CHIPS」。直訳すればスイカチップスといったところか。ほーん、そういえばスイカのスナックなんて食べたことないな。そんなノリで、特に深く考えず買ったのだが、開けてみたら「えっ?」「そんなことってある?」の連続だったので紹介したい。

・289円

お値段は税込み289円。ぱっと見はいかにも海外のお菓子的なパッケージだが……


日本語で「1袋に小玉スイカ1個分」というアピールが。きっとセールスポイントなのだろう。しかし1袋に小玉スイカ1個分と言われても、「うん……」という感じ。よくある「レモン1個分のビタミン」とか「1日分の野菜」とか、そういうのと比べるとパンチ力を欠く。が、その絶妙にズレてる感は、味があってイイと思う。


そして裏を見てみると、そこには「1袋に生食用トマト6個分のリコピンが含まれています」と。えっ、それを表に書けよ! セールスポイントだろ! リコピンなら割と戦えるのに、何で裏なんだよ!!


原材料を見てみると、ガチにスイカのみ。原産国はトルコなもよう。


開けてみよう。気の利いたことに、口の部分が開封後も再度密封できるよう、チャックがついている。


そして中はこんな感じ。おや? なんか黒いのが見えるぞ。


・ストロングスタイル

その黒いシルエットは……


_人人人_
> 種 <
 ̄Y^Y^Y ̄



種ごと乾燥させるという圧倒的ストロングスタイル。マジかよ、そんなパワープレイってアリなの? パッケージの表では微妙にアピールポイントをハズしてる感のある緩さだったのに、中に入った途端にこの強引さ

そして日本人なら、スイカの種は絶対に食べたらダメだという教えが深く刻み込まれている方も多いのでは。筆者もそのタイプだ。スイカの種を食べるなど、幼少からの教えに背く行為。少しヒルみつつ噛んでみたところ、種はパリパリで問題なくイケた。いざ食べてみるとなんということはない。あれだ、日本人が魚の骨を煎餅にして食べるのと似たようなものだろう。

ちなみに、場所によっては種が無い場合もある。


赤い実の部分は濃縮されたスイカ味。濃厚なのは乾燥しているがゆえ。思いのほかクッチャクッチャと歯に張り付くが、そこそこウマい。スイカそのものは日本でもメジャーなのに、乾燥させただけで異国感がメチャクチャ強い味わいになっているのが面白い。

いやー、楽しませてもらいました「WATERMELON CHIPS」。面白かったです。スイカ好きな方とか、リコピン不足な方、あとは暇を持て余してる方は是非。

執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.