爆速でのサービス終了が話題となっているゲームアプリ『サクラ革命』。2021年4月22日に公式サイトでニュースが更新されサービスの終了が発表された。すでに全ての「霊子水晶」の新規購入は停止。6月30日13時に終了するとのこと

ビッグタイトルであるサクラ大戦シリーズのアプリと考えると開始から4カ月でのサービス終了発表はあまりにも早い。何が良くなかったのだろうか? 私(中澤)は煎じ詰めるとアレだと思う。まあ、シリーズのファンからすると、言うまでもないことだと思うのだが……

・キャラデザ

正直、キャラデザにサクラ大戦感が無さすぎる。舞台が同じ大正だろうと、帝国華撃団だろうと、かつてのサクラ大戦シリーズにあった舞い散る桜を想わせる儚さとか可憐さみたいなものがキャラクターから感じられないのだ

私が初めてそう感じたのは2019年発売の『新サクラ大戦』から。これはアニメも放送されていたため、より「別物感」が顕著だった。『サクラ革命』においても、やっぱりその別物感は拭えなかった感じ。

・別物になった理由

で、なぜキャラクターがこうなってしまったのかと言うと、『新サクラ大戦』からキャラデザが変わっているのである。『サクラ大戦V』までは藤島康介で、『新サクラ大戦』は久保帯人、『サクラ革命』は新井伸浩。

誤解して欲しくないのは、久保帯人さんや新井伸浩さんが悪いわけではないということ。『BLEACH』や『文豪ストレイドッグス』の勝利は、キャラデザの力も大きいと思う。間違いなく実力者だ。だがしかし……

サクラ大戦は藤島康介さんなのだ。おそらく、「檄!帝国華撃団」を聞けば拳を突き上げてしまう人はそう言うと思う。そして、サクラ大戦においてキャラはかなり大きな鍵を握っている。みんな真宮寺さくらの可憐さに恋をした。

スチームパンクさとのギャップが鮮烈だったのもその可憐さがあったからこそ。真宮寺さくらに会いたくてセガサターンを購入した人もいるだろう。

・サクラ大戦に残された道

つまり、サクラ大戦の1番サクラ大戦らしい部分が抜け落ちてしまったのが『サクラ革命』なのである。サクラ大戦から藤島康介を外すということは、『FGO』から奈須きのこを外すに等しい。正直、Fateファンはそれじゃあついていかないでしょ?

そういった古参ファンがついてこなかった結果が、開始から4カ月でのサービス終了発表ではないかと思う。なので、私がサクラ大戦シリーズに言いたいことはただ一つ。今からでも遅くない。キャラデザを藤島康介に戻せ。いや、もう人間関係的には手遅れなのかもしれないけれど。

参考リンク:サクラ革命
執筆:中澤星児
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