週末にしか出現しないアイス屋さんがあるという。それも店舗だけではなく、人気のアイスやクレープも紫色づくしだという謎のお店だ。にもかかわらず、出現すれば紫色が好きな方や「映え」を求める方々で人気になるらしい。
そんな謎の紫づくしなお店へ紫好きの筆者が行ってみたところ、人気のクレープは三度目の挑戦でようやく食べることが出来たほどの激戦だった。さっそくご紹介したい。
・見た目は紫、お味は……
週末になると、東京・中目黒『郷さくら美術館』の前に紫色づくしのキッチンカーが登場した。道行く人々の注目を集めるキッチンカーこそが、お目当てのお店『Mrs.Charlotte(ミセスシャーロット)』だ。
紫色のメニュー表には紫色以外のアイスやクレープもあるが、人気の「ラベンダーミルクアイス(税込580円)」と、食べ応えがあってオススメだという「ベリー&クリームチーズクレープ(税込540円)」を食べてみることに。もちろん、どちらも紫色。
出来上がりを待つための番号札まで紫色という徹底ぶりにほんわかしつつ、待つこと数分。
「ラベンダーミルクアイス」が来た! 何とも綺麗な青みがかった紫色のアイスだ。アイスの上に飾られたエディブルフラワー(食用のお花)まで紫色。「映え」にうとい筆者でもうっとりしてしまう。
「ラベンダーミルクアイス」というぐらいなので、ラベンダーっぽい香りがするのでは? と思いきや全くしない。ではお味は? と一口いただくと……めちゃくちゃ濃厚なミルク味だ!
実は「ラベンダーミルクアイス」と言うものの「ラベンダー」は色についてのみを指しているそうで、味や香りにラベンダー要素は一切ないそう。涼しげな色からは想像のつかないほど、甘くて濃厚なミルクアイスだった。
お次の「ベリー&クリームチーズクレープ」も、これまた紫色づくしの素敵な見た目でやって来た。鮮やかな青紫色のエディブルフラワーが乗っていてテンションが上がる。
紙に覆われている中の方の生地は、美味しそうな焼き色も付いていた。もうオチが見えているかもしれないが、この紫色のクレープ生地のお味は…… めっちゃくちゃプレーン。
こちらのクレープ生地もアイス同様に紫色をしているものの、紫色に関連した味や香りがつけられているわけではない。全力で紫な見た目を楽しみつつ、中身の味もしっかりと楽しめるのだ。ベリー&クリームチーズのお味、後を引かないすっきりとした甘さと味わいで美味しかった!
ちなみに、中目黒の『郷さくら美術館』前に出店されているときのみ、可愛らしいピンク色のクレープ「SAKURA(税込650円)」を楽しむことも出来る。
この「SAKURA」の方はクレープにもアイスにも桜が使われており、見た目通りの桜風味を楽しむことが出来るのだ。見た目のギャップがある紫フードたちと、見た目に合う風味の「SAKURA」クレープ。どちらも美味しいので、行かれた際は選択に悩んで欲しい。
・売り切れ必至
今回アイスクリームとクレープを別々で食べたが、クレープにアイスをトッピングすることも可能だ。しかも、クレープ代金に税込150円追加するだけでトッピング出来るというお得ぶり。
にもかかわらず筆者がトッピングしなかった理由は単純。売り切れていたのだ、クレープが。
初めて伺った日にいたっては、アイスもクレープも売り切れていた。お店の営業時間が11時から16時半までだったので外出ついでに16時ごろお店へ伺ったところ、すでにお店には何も残っていなかった。
日を改め、お昼過ぎ(14時前くらい)に再挑戦したところ、1時間半近く並んだ末に筆者の3組ほど前でクレープが完売。そのため、紫クレープに紫アイスをトッピングするぞ! と意気込んでいたのだが、せっかく並んだし……とアイスのみをいただいて帰ったのだ。
念願の紫クレープは、三度目の挑戦でやっと出会えた。絶対に売り切れることのないようにと、11時より少し前に着くよう頑張った。そうしてようやく紫クレープを食べることが出来たのだ。人気すぎる……!
お店の方に伺ったところ、16時前に売り切れてしまうことが多いという。紫アイスや紫クレープを楽しみたい方は是非、お早めに。売り切れてしまうと、下手すると次の週末までおあずけをくらってしまう。
中目黒以外にも出店されているので、紫づくしのお店に出会いたいときは公式HPを確認していただきたい。
参考リンク:『Mrs.Charlotte(ミセスシャーロット)』公式HP
執筆:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼囚われのアイスさん。「何でアイス捕まってるの!?」「飼われてるの!?」などと言いながら皆撮影してました。人気者。
▼お店の看板からメニュー表、電卓からゴミ箱にいたるまで、ありとあらゆるものが紫色。お店の方に伺ったところ、お店の方が紫が好きなので、ひたすらに紫づくしのお店にされたそうだ。
▼紫がお好きな方へオススメ
▼こちらは「推し色」がある方へ