2021年2月10日、スシローが「匠の一皿プロジェクト」の集大成とも言うべき『匠渾身の4種盛り』の販売を開始した。「匠の一皿プロジェクト」とは各料理ジャンルの匠たちが “コラボ” や “監修” にとどまらず、年間を通じて新商品を開発し続ける本気プロジェクトのことである。

今回発売された『匠渾身の4種盛り』は、これまで「匠の一皿プロジェクト」を担当してきた4名の匠のラストを飾る1皿だというから聞き捨てならない。というわけで発売初日に『匠渾身の4種盛り』を食べてきたのでご報告しよう。

・「匠の一皿プロジェクト」とは

ご存じの方も多いかと思うが「匠の一皿プロジェクト」には、日本料理「賛否両論」の店主・笠原将弘氏を始め、そうそうたるメンバーが名を連ねている。『匠渾身の4種盛り』は、過去に発売されて好評を博した匠の代表作を1皿にまとめた “匠ベスト” 的な一品だ。

個人的な感想だと「匠の一皿プロジェクト」は「ウマいものとそうでもないものの落差が激しい」と感じているが、“匠ベスト” ならばかなり期待していいハズ。4種類・計5貫で価格は税別480円。2月28日までの期間限定販売となっている。

・まさにベスト

で、結論を申し上げると『匠渾身の4種盛り』はかなり完成度が高い。中でも中華の匠・澤田州平氏が担当した「赤海老とうにの紹興酒漬けにぎり」は、スシローに出かけたら毎回食べてもいいくらい絶品だ。

紹興酒ベースの漬けだれはまろやかで、ウニのコクと赤海老の甘みもベストマッチ。さすが、120万皿売れたという「匠の一皿プロジェクト」を代表する1皿だ。ズバリ、ウマい。

さらに「炙りサーモン自家製タルタル」もカレー風味が食欲をそそり、「鯵と香味野菜ピリ辛胡麻だれにぎり」もゴマの風味でいつもと違った鯵が楽しめる。「生たこ梅きゅう」だけは定番メニューになっていることもあり、ややありがたみに欠けたが、それでもこれで480円なら『匠渾身の4種盛り』の名に相応しい完成度なのではないだろうか?

・麺とスイーツは…

ついでに報告しておくと、同じく「匠の一皿プロジェクト」の「匠の本格酸辣湯麺」(380円)もなかなかウマい。一口目こそ「パンチに欠けるかな?」という印象だが、食べ終わる頃にはちょうど良い重さになるバランスが絶妙だ。

一方で「パフェ クレームダンジュ・ローズフランボワーズ」(300円)は、至って普通の仕上がりである。別に美味しくないわけではないが、価格やその他のスイーツと比較すると「2度目は頼むかな~?」というのが正直なところ。そう、至って普通なのである。

冒頭でもお伝えした通り「匠の一皿プロジェクト」第1章は今回のフェアで完結となっており、次回は “第2章” が幕を開ける見込みだ。現在の匠の1皿が食べられるのは2月いっぱいだから、どうぞ『匠渾身の4種盛り』をお見逃しなく。

おそらく「匠の一皿」は、スシローで10皿食べるうちの1皿に入るか入らないかくらいの売れ行きであるハズ。……が、そこに注力できるスシローがスゴイ。回転寿司業界のトップを独走し続ける理由は、こんなところにもありそうだ。

参考リンク:スシロー公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.