「第一興商」は通信カラオケDAMの開発運用を行う会社で、「カラオケビッグエコー」を運営している。その第一興商に飲食部門があることをご存じだろうか? 居酒屋・バー・パブ・喫茶店・カレー専門店などを展開していることはあまり知られていないかもしれない。
そしてその飲食部門は移動販売可能なキッチンカーを運用している。2020年10月に誕生したキッチンカー「D-kitchen」は、だし巻きバーガー専門店である。第一興商のハンバーガー? カラオケとハンバーガーが全然結びつかないんだけど、それ美味いの? 気になったので実際に食べてみたところ、かなり本格的だとわかったぞ~!
・だし巻きバーガー専門店
キッチンカーはオープン当初、東京・秋葉原のKDX秋葉原ビル敷地内に出店していたとのこと。現在(2021年2月)はカラオケビッグエコー秋葉原昭和通り口駅前店前の敷地内で営業を行っている。日によって、浜松町や丸の内、三鷹方面でも移動販売を実施。1週間の出店スケジュールは公式Twitterで告知しているので、そちらを確認して頂きたい。
販売しているのは、厳選した卵と昆布出汁を使っただし巻きバーガーだ。プレーン・めんたいこ・のり佃煮・チェダーチーズ・漬物タルタル・すき焼きの全6種のハンバーガーを提供している。基本的なだし巻きの味を知りたかったので、今回はプレーンのSサイズ(500円)を注文した。なお、現在はオープン記念ですべてのRサイズバーガーが100円引きとなっている。
・移動販売の強み
実際に購入すると、Sサイズは手のひらにすっぽりと収まる大きさだ。包装紙に「1時間以内にお召し上がりください」と書いてあり、消費期限は意外と短いので早めに食べるようにしよう。
開けてみると、色鮮やかなだし巻きたまごが現れた! 厚さは推定2センチ、気泡が少なくてキメ細かい。「職人が手焼きで丁寧に焼き上げた」という売り文句に間違いはなさそうだ。
バンズにはからしマヨネーズが塗ってある。ほかに具材は何もなく、大変シンプルなハンバーガーに仕上がっている。
さて食べてみると、からしマヨネーズの辛味が効いている。その辛さがたまごの甘さを引き立てているように感じられる。たまごもバンズもフワフワで、おやつ感覚で食べることのできるハンバーガーであった。
新型コロナの感染を抑えるために、東京都をはじめとする10都府県で緊急事態宣言が2021年3月7日まで延長になった。多くのサービス業において厳しい状況が続いている。第一興商も例外ではない。
テイクアウト需要が高まるなかで、移動販売のD-kitchenは新しい活路を見出すきっかけになるのではないだろうか。販売エリアを少しずつ拡大し、次第に認知を高めている。今後キッチンカーが増えれば、事業を支える柱のひとつになるかもしれない。D-kitchenのこれからが楽しみだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 D-kitchen(ディー・キッチン)
出店エリア 秋葉原・品川・三鷹・丸の内
※ 出店場所・時間は公式Twitterで告知している