お洒落を絵に描いたような街並みのロンドン。歩くだけで自分のランクが上がったような錯覚に陥るオシャンティーシティーである。しかし、1年半前、ロンドンに行った時、私(中澤)は目撃した。ココイチ(CoCo壱番屋)に行列ができているのを

イギリスでジャパニーズカレーが流行の兆しを見せていたことは以前の記事でお伝えした通り。そして、この逆輸入的カレーブームについに現地のマクドナルドが動いた! 英マクドナルドが「カツカレーチキンマックナゲット」を発表しイギリスを騒然とさせているのである。

・日本人では思いつかない発想

確かに、ロンドンのココイチではみんなチキンカツカレーを食べていた。当時、店員さんに聞いた話によると、イギリスではチキンカツが主流と言っていたっけ。

2020年12月30日に発売開始となる本商品。英マクドナルドのTwitterアカウント「@McDonaldsUK」がツイートした写真を見ると、チキンマックナゲットの衣がとんかつのようにパン粉で揚げられており、カレーソースにつけて食べるスタイルなようだ。

この形式は我々日本人では思いつかない発想である。家庭料理であるカツカレーが食べ歩き可能なファーストフードと化しているのだから

味が気になるところだ。とは言え、現状日本のマクドナルドでは「カツカレーチキンマックナゲット」の発売は告知されていない。そこで作ってみることにしたぞ。

・材料

チキンマックナゲット
パン粉

カレー粉

・作り方

まあ、作ると言っても、おそらく簡単にできる。普通のチキンマックナゲットと違うのは、衣がパン粉なだけだからだ。つまり、作り方は……


チキンマックナゲットをとき卵にくぐらせパン粉をつけて……


揚げる

当初、チキンマックナゲットの衣を剥いでパン粉をつけることも考えたが、そんなに食感や味は変わらないだろうと思ったので、衣の上からパン粉をつけて揚げてみた。サクサクの見た目は、英マクドナルドの画像とそっくりである(ちょい焦げたけど)。

・ソース

ソースについては、付属のマスタードソースにカレー粉を混ぜて作ることに。以前、チキンマックナゲットの期間限定カレーソースを食べた際、かなり甘めで「マスタードにカレー粉入れたみたいな味だ」と思ったことを覚えていたためだ。

味見しながら、ちょっとずつマスタードにカレー粉を混ぜていくと、小さじ1杯くらい混ぜたところでカレーの風味が感じられたので、量的にはソース1個につきカレー粉小さじ一杯が目安かと思う。

・食べてみた

ともかく、これで準備は整った。配合したカレーソースにカツ状チキンマックナゲットをつけると、かなり本物っぽい雰囲気が出ている。言ってしまうと、衣が変わっただけではあるが、はたしてウマイのか? 食べてみたところ……


おいおい……


メチャクチャうめぇじゃねぇかよッ!!

肉の味自体は変わっていないはずなのに、チキンがふわっと溶けるように柔らかく感じる。これは、衣の食感とのコントラストのせいだろう。サクサク……いや、ザクザクした衣が、チキンマックナゲットの肉をより柔らかく感じさせるのだ。これぞ食感のケミストリー。しかもしかも! これだけでも相当味が上がってるのにその上……

ソースが爆ウマだ


甘めのマスタードにスパイスがピリリと効いてチキンマックナゲットの味を引き締める。普通のチキンマックナゲットの100倍くらいウマくなってるじゃないか。

・食べ比べてみた

ここで、ふとある疑惑が芽生えた。それは「ソースがウマイだけでは?」というもの。このソースさえあれば、普通のチキンマックナゲットも同じとまではいかなくとも、これくらいのレベルになるのでは? そこで念のため、普通のチキンマックナゲットにオリジナルカレーソースをつけて食べてみると……

ビックリするくらいいつも通りのチキンマックナゲットだった。何より、食べごたえが全然違う。やはり、あの食感と味の組み合わせがスペシャルなのだ。正直、ココイチのチキンカツよりも好きかもしれない。

・カレーの旅

ソースについてはオリジナル配合のため、英マクドナルドのものがこれだけウマイのかは定かではないが、前述した通り、以前食べたカレーソースを目指して作ったものなのでコンビネーションとしては似たようなものだろう。

イギリスから日本に伝わり変化したカレーがイギリスに戻り、生み出された新たな形。軽く歴史ロマンのような壮大さを感じずにはいられない。大いなるカレーの旅はこれからも続いていくのだろう。

参照元:Twitter @McDonaldsUKSoraNews24
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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