今年最終回を迎えた『鬼滅の刃』。その鬼滅ショックの後、ほぼ必ずツイッターのトレンドに乗るジャンプ作品の筆頭といえば『チェンソーマン』だろう。世が鬼滅ブームの中、コツコツとこの作品を周囲に広めていた筆者は、鬼滅の刃が最終回を迎えた後、チェンソーマンの時代が来ると思っていた。

そんな期待の中、衝撃のニュースが告げられた。そう、チェンソーマン最終回である

正直まだ信じられない。『このマンガがすごい!』オトコ編1位にもなり、これからさらに読者が増えていくところだったのにて……しかし最終回とともに「重大発表」も告げられていて、何かしらの新展開が予想される。

さらに盛り上がることを期待して、今からでも遅くない、みんな、チェンソーマン読もうぜ!

・チェーンソーマンとは?

『チェンソーマン』は、『ファイアパンチ』を描いた藤本タツキ先生が満を持して始めた週刊少年誌連載。悪魔と契約し、チェンソー男に変身できるようになった主人公がデビルハンターとなり悪魔と戦っていく話だ。連載第1話からグイグイと引き込まれるダークな世界観と魅力的なキャラクターでファンを増やしていった。


・魅力①主人公のキャラクター

チェンソーマンはある意味鬼滅の刃とは正反対の作品だ。まず主人公の変身した姿がどう見ても悪役にしか見えない。筆者は最初「え、これが主人公!? 敵じゃなくて?」と目を疑った。しかし、この元々うだつの上がらなかった主人公がチェンソーマンに変身したときの弾けぶりが、とんでもなく爽快なのだ。

そんなぶっ飛んだ主人公だが、その尖ったキャラの中にもしっかり読者に共感できるキャラクターが作られている。

いわゆる「底辺」の生活をしていた主人公の望むものは「食事」「異性」「睡眠」などの「人並みの普通の生活」。なかなか「普通」を得にくい今の世の中、この主人公の原始的でシンプルな願望に共感する人は多いのではないだろうか。


・魅力②敵も味方もぶっ飛んだキャラクター揃い

主人公に劣らず魅力的なキャラクターが敵味方共に次々と現れるこの作品。その上、かなりのキャラが死ぬか、死ぬギリギリのところまで追いつめられる。敵の悪魔に殺されたり、契約している悪魔との契約で死んでしまったり、とにかくデビルハンターは綱渡りのところで常に戦っているからだが、中には「えっ? このキャラ死ぬの!? もったいない!」みたいなことが普通に起こるので読者は気が気でない。


・魅力③ハードでダークな世界観

残酷でダークな世界観、お行儀の悪い主人公、血みどろの戦い……近年のジャンプでは珍しい作風から「チェーンソーマン,週刊少年ジャンプ,少年ジャンプ,藤本タツキ,最終回
で人気になる漫画ではない
」「アニメ化は無理」などと言う意見もあったが、今やしっかりと人気作になり、次の展開としてはアニメ化や実写化などもファンの間では予想されている。


あまりに尖った作風ゆえ、打ち切りの噂もあったこの作品だが、評判が高まった中で最終回を迎えることに筆者は寂しさと安堵(あんど)のようなものが入り混じっている。重大発表が映像化なのか、または別の何か……なのか今の時点では不明だが、楽しみにしつつ最終回を見届けたいと思う。


参考リンク:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
Report:スガラジカル
Photo:RocketNews24