“歯が折れるかと思った系アイス” といえば、井村屋の「あずきバー」を置いてほかにない。我々の歯に何か怨みでもあると言わんばかりの、あの硬さが、思わずクセになっている人は少なくないハズだ。
しかしそんな井村屋が、どうしたことだろう。2020年12月8日より、全国のセブンイレブン限定でフワッフワの「モンブランアイス」の販売を開始したではないか。井村屋よ、遂に路線変更か……!? 取り急ぎ、食べてみることにしよう。
・柔らかいモンブランアイス
「モンブランアイス(税込321円)」は、スイーツのモンブランをアイスクリームで再現しているとのこと。井村屋のサイトを見ると “培ったアイスクリーム製造技術による多層構造で、ご褒美アイスとしてお楽しみいただける商品” と書いてある。
確かに井村屋のアイスと言えば、あずきバーだけではない。硬くない商品もある。それは知っているが、やはり同社の看板アイス商品はあずきバーであろう。あの硬さを生み出すために、恐らく努力に努力を重ねたに違いない。
そんな努力の結晶がこの、モンブランアイスと言うのか。プラスチック製のスプーンをそっと挿入しただけで、簡単に掬(すく)えちゃうほど柔らかい、このモンブランアイスが!
・口に入れてもフワフワ
つい動揺してしまったが、そうなるのも仕方がない。とにかくこちらのモンブランアイス、フワッフワなのだ。その上、口に入れるともっと驚く。何故ならば、口に入れてもなおフワッフワだからだ。
しかし冷たさと食感は、まさしくアイス。……なのだが、大人な風味の栗あんに濃厚栗ソース、底に敷き詰められたクッキークランチを混ぜて食べると、これはケーキです。トッピングの栗の甘露煮も、上品な甘さで美味しい。
味や食感ともに、こんなアイスは正直、はじめてである。これが、あの井村屋の生み出した至極の一品という訳か。あずきバーが脳裏をかすめ、釈然としない感はあるが、さすがは井村屋である。
加えてコンビニで購入できるという点も、ありがたい。安いとは言えない価格帯かもしれないが、それ以上の満足感を得られることだろう。井村屋の真骨頂、歯が折れない系アイス「モンブラン」、お試しあれ!
参考リンク:井村屋「モンブラン」
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼井村屋の「モンブラン」
▼フワフワでケーキみたい
▼栗ソースやなんやらかんやら、すべてが上品なお味
▼美味しゅうございました