沖縄のソウルフードといえば『ポーク玉子おにぎり』。見た感じは “にぎって” いるというより『おにぎらず』や『海苔巻き』に近いかもしれない。ローソン、ファミマ 、セブンイレブンのコンビニ大手3社も、沖縄限定で『ポーク玉子おにぎり』を販売している。

販売数の多さから察するに、これは “沖縄の人がマジで普段から食べているフード” とみて間違いないのだろう。値段は1コあたり約250円。普通のおにぎりより高額だが、それでも売れているのにはワケがあるはず。さっそく現地コンビニで食べ比べを敢行してみた!

・バリエーション豊富

私は那覇市内のコンビニ約30店舗をハシゴし、7種類の『ポーク玉子おにぎり』を購入。これ以外のバージョンも存在しているのだが、残念ながらこの日は発見に至らなかったのだ。

ポーク玉子とは『SPAM』を代表とするポークランチョンミートに卵焼きを合わせた料理のこと。それをごはんで包んだら『ポーク玉子おにぎり』なのである。

それでは私の記念すべきポーク玉子おにぎり初体験、まずローソンのスタンダードな『ポーク玉子』からいってみよう。お店の方いわくレンジで温めて食べるのが一般的らしいぞ。ムシャ…………ムムッ!?


……ちょっと味が薄い気がする?


「薄味の玉子」と「濃い味のポーク」がイイ感じにマッチしたのが『ポーク玉子』。そこへ白米をプラスすると……味は当然「濃 × 薄 × 薄」になり、薄さが勝ることになる。セブンイレブンのものも同様で、できれば味噌汁か副菜と一緒に食べたい感じだ。

とはいえ、これはあくまでもシャケやタラコのおにぎりと比較した感想であり、「この薄味こそがポーク玉子おにぎりの醍醐味」と言われればそうなのかもしれぬ。どちらにせよ「これ1個でランチ終了」レベルの特大ボリュームは、200円超えでも相当な高コスパといってよい。

よし、次は3社ともに取り扱いのあった『ツナマヨ(シーチキンマヨ)』いってみようか。まずはファミマから…………こ、これは!


ウッマ!!!


強烈な “ツナ感” が加わることで、なぜか不思議とポーク玉子の味わいが増しているぞ。「濃 × 薄 × 濃 × 薄」の絶妙なバランスが見事だ。

全体を通してローソンのものは『ポーク』の肉肉しさが強く……

セブンイレブンは『たまご感』が強い気がする。


・『チキナー』とは

続いてはローソンとファミマでゲットした『ポーク玉子 チキナー』なるバージョン。なんとなくチキンが入っていそうな印象を受けるが、沖縄では『からし菜』のことを『チキナー』と呼ぶそうだ。緑色のチキナーがポーク玉子とともに挟んである。

じゃ、例によってファミマから…………


結論:これが1位


個人的には今回の7種類中、この『ファミマのチキナー』が最もおいしいと感じた。おひたし風のチキナーからはおなじみのツナ風味が漂い、あっさりしつつも “ご飯のお供” としての存在感を発揮している。ローソンのチキナーもいい勝負だったので、とにかく沖縄へ行ったらメーカーにこだわらず『チキナー』を食べてみてほしいと思う。


・結論として……

また最後に残ったファミマの『ポーク玉子 しそ昆布』だが、 “普通のおにぎり” のランキングであればコレがトップだったかもしれない。ただ “ポーク玉子おにぎり” としてはやや、しそ昆布の主張が強すぎる印象だ。以上の結果から初心者なりに導き出した結論が……


他におかずがある場合 = スタンダードな『ポーク玉子おにぎり』

単体で食べる場合 = ツナやチキナー等、ポーク玉子にプラスアルファしたもの


……という方向性で、数あるポーク玉子おにぎりの中から状況に応じて選べばいいのじゃないだろうか。沖縄旅行の際は参考にしてみてほしい。ポーク玉子おにぎりは家庭でも簡単に作れるので、自分好みのオリジナルレシピを考案するのもオススメだぞ。

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]