猛威をふるう新型コロナ。一刻も早いワクチンの登場を世界中が待ち望んでいる状況だ。そんな2020年12月2日、アメリカの大手製薬会社「ファイザー」の新型コロナワクチンをイギリス政府が承認したというニュースが世界を駆け巡った。

実は、私（中澤）はこの2日前にファイザーの株を約40万円購入している。キタァァァアアア！　と思いきや……。

・ワクチン株の動き

まず、なぜ私がファイザーの株をそのタイミングで購入したかと言うと安かったからだ。いや、普通に考えると、ひと株38ドル（約3952円）くらいだったので安くはないんだけど、よく話題になるワクチンのもう片翼である「モデルナ」の株は170ドルとかだったので、それに比べると大分安いように見えたのである。

さらに、その日はファイザーがEUに申請したことが大きなニュースとなった。そのことに代表されるように、ここ1カ月くらいは新型コロナワクチンの承認に向けた動きが多く報じられている。むしろ、「今さら買うのは素人」という声もありそう……だが私は素人なので買ってみた。

2番手となるモデルナの株は11月後半から1日20ドルくらい上がる日もあり、計70ドル以上上がっている。ファイザーが世界初承認されればそれくらい上がるんじゃないの？

・ドリーム

というわけで40万円分購入したのだった。ちなみに、アメリカ株式市場の取引時間は日本時間で23時30分から翌6時まで。現状、楽天証券の場合、反映が15分遅れだが、特別な口座などを作る必要もなく、日本株と同じ手順で購入することができる。

ただし、楽天銀行と紐づけている人は要注意。自動入金は海外株には対応していないので、購入の際には、楽天銀行口座ではなく証券口座に支払い額を準備しておく必要があるぞ。

アメリカ株は1株から購入が可能だが、私は96株を購入。もし、70ドル上がったとしたら約70万円の儲け。さすがにワクチンの勝負所である今の時期だけに、翌日は約1ドル株価が上昇。そして、購入2日目である12月2日の日本時間夕方頃、イギリスの世界初承認キィィィタァァァアアア！

・令和のケネディ

その日は23時30分まで何も手につかなかった。まだ開始されていないアメリカ株式市場のファイザーページを無意味に何度も見てしまう。ちなみに、アメリカ株にはストップ高もストップ安もない。

これ、やったんちゃう？　最高のタイミングで買ったんちゃうの？　令和のジョセフ・P・ケネディ爆誕しちゃうんじゃない!?　こんなに胸がワクワクするの何年ぶりだろう。そして、運命の23時45分……

1ドルくらいしか上がってねェェェーーーー!!!!

日本株で考えると1ドルも結構上がっている方だが、もはやアメリカンドリームまで夢が膨らんでいた私はガッカリせざるを得なかった。モデルナの11月後半からの上がり幅と比べるとどうしてもな……。モデルナはまだ承認されてないというのに。

・今後に夢を託す

とは言え、イギリスでは来週からファイザーワクチンの供給が始まり、4000万回分の供給を受けることで合意しているというし、アメリカやEU、日本の申請結果などもある。今後どうなるか……まるで、1回ごとに半丁博打をしているような気分だが、アメリカンドリームを夢見て持ち続けてみようと思う。

参照元：NHK
執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.