あちこち肉を食べ歩いていると、有益な情報をもらえることがある。とくに郊外型の食べ放題の店舗は、その地域の人でなければ知らないお店もある。今回紹介する「けゐとく苑」もまた、教えてもらえなければ行くことのなかったお店のひとつだ。

けゐとく苑は東京・小平と埼玉・所沢にそれぞれ1店舗ずつある焼肉バイキングのお店だ。食べ放題ランチをやっているというので実際に行ってみると、肉質がイイ! とくにトントロのデカさにはビビった! こんな大きなカットのトントロは初めてだよ!!

・バイキングのルール

このお店は、基本90分の時間制バイキングだ。平日ランチは11時30分から15時までで大人1490円となっている。このくらいの価格帯のお店なら「税別」が普通だが、ここは「税込」。それだけでちょっとお得感がある。


最近は新型コロナの影響もあって、オーダーバイキングのお店が増えている。だが、ここはショーケースに肉や野菜を陳列する従来型のバイキング方式をとっている。その分、利用のためにさまざまな注意事項を設けている。入店時の手指消毒、店内移動時のマスクの着用。バイキング利用の際はビニール手袋を着用する。……など、これらの注意にしっかりと目を通して、店のルールを守ろう。


・品数が豊富!

注意事項を把握した上で、マスク・手袋を着けてショーケースへ出陣! ケースには肉がズラリと並んでいる。久しぶりに見る光景だな! 最近は席についたままディスプレイの写真を見て注文することが多くなったので、肉が並ぶ様子を見るだけで感動を覚える。肉だ~! (心の叫び)


肉類は牛・豚・鶏が一通り揃っており、そのほか魚介やソーセージなど焼き物の種類は豊富だ。焼き野菜もある。サラダには地元小平の野菜を使用している。唐揚げやフライドポテトなどのおかず類や、自分でゆでる武蔵野うどんやラーメンもあり、バラエティに富んだバイキングになっている。


デザートも、ただのカットフルーツやセルフのソフトクリームのような定番ではなく、プリン・ギリシャヨーグルト・ガトーショコラなど、ひと手間加えたものが並んでいる。ほほ~! これは良い食べ放題のお店だ!! 個人的には、汁ものに豚汁があることに興奮してしまった。ただのみそ汁じゃないところに心意気を感じる!


・豚が強い!!

最初のターンで豚汁とサラダ、肉は牛リブロースと牛カルビ、マルチョウ、プルコギを取ってきた。とりあえず牛肉を食べてその実力を確かめたかった。牛肉を食えば、だいたいお店の方針がわかる(気がする)。



では、お楽しみの時間といこう。網の上に肉を展開して、注意深く見守りながら1つ、また1つとひっくり返す。まるで松の盆栽を剪定するように、網の上の全体的な「美」を意識しながら、丹念に肉を焼き上げる



肉は全般的に薄めのスライスなので、焼きあがりが早い。脂っぽくなく、量を食べても胃もたれするような印象がない。そこが良い。とくに牛肉はあっさりとしていて、タレで味を利かせるとちょうど良い感じだ。


一方、豚肉は牛肉に比べて味の主張がしっかりとしている。とくにトントロにはビックリした。まずその見た目がキレイだ。サシの入り方が美しく、1切れ1切れがデカい!


よその食べ放題では、トントロはもっと存在感が乏しく、影が薄い食材だ。それに比べてここのはデカいなあ! 網という名のステージでも、牛肉に劣らず映えている。なんかちょっとカッコ良く見えるんだけど、気のせいかな……。


焼きあがったその姿は、まるで鮭の切り身のようだ。立派だなあ~。


歯ごたえがしっかりしていて、脂がほのかに甘い。このトントロだけの焼肉でも十分満足できるかも。とにかく今まで見たなかでも、屈指のトントロに出会えた。最後はデザート3種を食べて、バイキング終了~。


これで税込1490円はかなりお得ではないだろうか。品揃えが豊富なので、90分間楽しく食事をすることができるだろう。良いお店なので、店舗が増えてくれることを願う。利用する際はお店のルールをしっかり守って、楽しい食事を心がけよう。食べ残しのないようにね!


・今回訪問した店舗の情報

店名 けゐとく苑 小平店
住所 東京都小平市小川町1-979
時間 11:30~16:30(L.O.15:00) 16:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 年末年始

参照元:けゐとく苑
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24