ドミノ・ピザにて2020年11月2日から販売が開始された、『裏ドミノ』シリーズの新作。ガーリックとエビマヨな『天使のささやき』と、ガーリックにソーセージ、そしてハラピニオな『悪魔のささやき』の2種展開だ。
細かいトッピングは違うが、どちらもとにかくガーリックを食わせてやろうという方向性は共通。どっちもウマそうだが、ガーリック臭もすごそうである。もしここに、追加でガーリックを投入したら、凄まじいことになるんじゃなかろうか? ……ということで、やってみたぞ!
・ガーリック
まずは天使と悪魔のどちらにするかを決めねばならない。今回はガーリックをとにかく増やしたいので、なるべくガーリックが多そうな方がいい。それぞれの商品ページを見てみると、トッピングには以下のように書かれている。
天使:ガーリック(トリプル)、マヨネーズ、エビ、ピーマン、コーン、バターソース、パルメザンミックスチーズ、コンソメ、トマトソース
悪魔:ガーリック(トリプル)、粗挽きソーセージ、イタリアンソーセージ、ハラピニオ、トマトソース、チリガーリックパウダー
どうやらメインは「ガーリック(トリプル)」なのだろうが、悪魔の方には天使には無い「チリガーリックパウダー」の存在が。どの程度の差なのかは不明だが、とりあえずトッピング的には悪魔の方がガーリック分が多そうな気がする。
ということで今回は『悪魔のささやき』を選ぶことに。そして、ガーリックを限界まで追加注文。といっても、ガーリックの追加は2回が上限なもよう。まあ十分だろう。
デフォルトの「ガーリック(トリプル)」と「チリガーリックパウダー」、そして追加トッピングのガーリックが2回分。トータルで6重のガーリック……ダブルやトリプルといった数え方のルールに沿えば、セクスタプル(Sextuple)ガーリック……!
・生地にもガーリック
我ながら頭の悪さがにじみ出る注文内容。きっと調理するお店の人も苦笑いしていることだろう。そんなことを思いながら待つこと数十分。デリバリーにてブツが到着。レシートには、しっかりと「×2 追加ガーリック」の文字が。ちなみに、配達のお兄さんが箱を渡してくれた時点で、すでにニンニク臭い。未開封ですら漂うガーリック臭。
いざ御開帳。
これでもかという具合にガーリックのスライスが乗っている。ちなみに部屋は早くもガーリックの匂いしかしない。これを食べたら、翌日は間違いなく人に会えないだろう。
そして、ガーリックは目に見えないところにも潜んでいる。今回の裏ドミノ。生地も「悪魔のガーリックミルフィーユ」なる特別性で……
薄い生地を2枚重ねたその間にまでも、ガーリックのスライスがチーズと共に仕込まれているのだ!
・ガーリックしか感じない
幸いなことに翌日は休み。どれだけニンニク臭くなってしまっても問題はない。いざ食べてみると……
……
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もはやガーリックしか感じない。ピザを食べているハズなのに、感じるのはシャクシャクというガーリックのスライスによる歯ごたえと、あふれ出るガーリック臭のみ。ピザというよりは、ガーリックのチーズと小麦添えである。ハラピニオはなぜか消え去っていた。
圧倒的ガーリックスメルで、その後は水を飲んでもガーリックの味を感じてしまうレベル。しかしウマい。ただ、あまりニンニクを食べすぎるとお腹を壊すので、その点だけがいささか怖い。真似する場合、その後の胃腸の具合については自己責任だ。
セクスタプルガーリック化した『悪魔のささやき』は、ニンニク臭が強すぎることはともかく、マジでウマい。ウマくて食べる手が止まらず、一気に食べきってしまった。後に残ったのは部屋中に充満したキツ過ぎるニンニク臭と、完全にニンニクフレーバーが染みついてしまった自らの味覚と嗅覚。
正直言ってやりすぎた感が否めない。しかし満足感は半端なく、そこに後悔はない。『悪魔のささやき』は、その名の通り悪魔的であった。なお、天使にしろ悪魔にしろ、食べれば自らもまたガーリック臭い悪魔と化す可能性がある気がする。
筆者は食べた後に換気をしまくりつつ、部屋や洋服にファブリーズをスプレーしまくり、さらに風呂に入って念入りに歯も磨いたが、強烈すぎるガーリック臭は翌日にも完全に残っていた。自分でも自分がニンニク臭いことがわかるというのはよっぽどだ。これで電車とか乗ったら激しく顰蹙(ひんしゅく)を買うだろう。
翌日に外出する予定がある場合は間違いなくスメハラになってしまうので、そこは気を付ける必要がありそう。なお、販売は11月29日まで。天使のほうは食べていないが、どちらにせよガーリックが好きなら満足できるのではなかろうか。
追加のガーリックは安易にお勧めはできないが、ガーリックに飢えている方はデフォルトの状態で食べてみてはいかがだろう。ニンニクのウマさはいつだってガチだ。