「伝説のすた丼屋」を運営するアントワークスがステーキ屋を出店していることをご存じだろうか? 実は2016年に「伝説のステーキ屋」をオープンしているのだ。すた丼屋は有名なのにステーキ屋は全然知られていない。

一体どんなお店なのだろうか? あのすた丼が運営しているんだから、何か面白い仕掛けがあるんじゃないの? 「伝説」って言ってるし。とにかく気になったので実際に行ってみたぞ!

・現在2店舗のみ

伝説のステーキ屋1号店は、2016年3月に東京・国分寺にオープンした。一時は東京・埼玉・千葉・宮城などに店舗を展開していたものの、HPを見る限り現在は東京・稲城店と埼玉・鴻巣店のみとなっている。時期を考えると、もしかしたら「いきなり! ステーキ」の店舗拡大の波に押されたのだろうか。

さて、今回訪ねたのは稲城店だ。昼時にお店を訪ねると、席は8割ほど埋まっていた。近隣の人が昼食を求めてお店を利用しているようだ。ランチメニューは税別800円からで品数も豊富だ。


ここはステーキレストランの定番、サラダバーがない。だが、ライスとカレーがおかわり自由。コーヒー・紅茶・スープも飲み放題である。さらに「タレ・バー」が備えられており、自分好みの味でステーキを食べることができる。タレが充実しているのは、ちょっとビックリ!



タレ・バーをよく見ると、すた丼のタレがある! さすがグループ店だ、ライスにかければ “すた丼気分” を味わうことができるだろう。


・ボルケーノ!?

今回注文したのは、「スーパーボルケーノ 熟成ステーキ」450グラム(税別2620円)。名前だけでこれを選んでしまった。何がどうボルケーノなのか? 気になったんだ……。まさか、ステーキが火山のごとく爆発するのか!?

そんな妄想をしながら、ライスとカレー・スープそれにタレをとって待っていると、ジュー! という音と共にステーキが来た! ステーキを食う時はいつもこの瞬間が1番胸躍る!!


肉の上にはマッシュポテトが山のようにのっている。なるほど、コレで火山を見立てている訳だな。ということは、中から何かあふれてくるのかも? ナイフで切れ目を入れてみると……


!!!! 黄身 !!!!


中からとろ~りと卵の黄身があふれ出る様子は、たしかに火山の溶岩に見えなくもない。悪くない演出だと思う、うん。肉はお店のオススメの焼き加減・ミディアムレアに仕上がっており、カットして鉄板の上のペレット(焼き台)で好みの焼き加減にできる。


それにしてもここの肉は食べるのに飽きない。なぜならタレ・バーがあるからだ。8種のタレと薬味、それからケチャップやマスタードなどを組み合わせれば、味変の可能性は無限大である。いくらでも肉が食えそうな気がしてくる。

ただ、肩ロースの硬さにちょっと驚いてしまった。もともと歯ごたえのあるものを使用しているそうだが、思っていた以上! 裏を返せば食い甲斐はあるけど。次回訪問する時には、サーロインやリブロースを食べてみたいと思う。


メニューのバリエーションやタレ・バーのアイディアは悪くない。全国に2店舗しかないのが残念だ。少しずつでもお店が増えていくことを願っている。


・今回訪問した店舗の情報

店名 伝説のステーキ屋 稲城店
住所 東京都稲城市大丸917-1
時間 11:00~22:00(L.O.21:30)短縮営業中

参考リンク:伝説のステーキ屋
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24