レトルトカレーの具と言えば、入ってるか入ってないか分からないようなものも多い。具が大きいことを売りにしていても、ひと口サイズくらいが相場かと思う。あくまで主役はカレーソースなので、それでOKと言えばOK。
しかし、ここにそんな常識を覆すカレーがある。長崎豊味館が発売している「牛テールカレー gorotto(ゴロット)」だ。正直、レトルトカレーでこれ以上具がゴロッとしたものはないのではないだろうか?
・北野エースおすすめ
私(中澤)がこのカレーと出会ったのは、スーパーマーケット『北野エース』である。ちょっと変わった品も取りそろえるこのスーパー。レトルトカレーは特に充実しており、ご当地カレーまで揃っている。
その北野エース東京スカイツリータウンソラマチ店で、レトルトカレー売り上げ第3位に入っていたのが「ゴロット(税込1620円)」だ。私(中澤)はこのカレーのパッケージを見て度肝を抜かれた。おいおい……
いくら何でもゴロッとしすぎだろ。
牛テール肉が使われているというこのカレー。パッケージ写真には、皿にそびえ立つ肉が写っている。もはや肉のソースとしてカレーがかけられているような感じ。本当にこんなの入ってるのか?
・確かめよう
そこが気になったため買ってみたわけだ。調理方法は湯煎オンリーで14分から18分というのも特殊である。レンチンだと肉が芯まで温まらないのかもしれない。作り方からもガチ感を感じた。
ちなみに、スパイスとしてガラムマサラとクミンがオマケでついている。高めなだけあり、なかなか気が利いているようだ。カレーソースもガチのオーラを発している。さっそく作ってみよう。
・事故りかける牛肉
15分湯煎し袋を開けると、辺りに広がるカレーの香り。あらかじめ炊いておいた白ご飯にカレーをかける。ん? 肉なくね? と思った瞬間! 袋から飛び出す影!! あれは何だ!? 鳥か? 飛行機か? 考えるまでもねえ! 牛肉だ!!
アドベンチャー映画のダンジョンで転がって来る岩のように、「ゴロゴロゴロー!」とご飯の上を転がる肉塊!! スピードに乗って皿のフチへ! あっ、あっ、そっちいっちゃダメだァァァアアア!
ピタリ。
事故る寸前、皿のフチギリギリで止まる肉。あっぶねー……このカレーを使う時は大きめの皿を使った方が良いだろう。さもなくば本当にコースアウトする可能性があるぞ。
言わずもがな、普通の肉ならこんなことにはならない。転がるほどのサイズ、そして止まらないほどの質量……すなわち!
超デカイ。
パッケージに偽りなしの常識を覆す牛肉がそびえ立っていた。こんなの家カレーでさえ使ったことないよ。しかし、肉はスプーンでも切れるくらいにホロホロ。骨つきなのだが、ペロンと綺麗に肉が剥がれるほどによく煮込まれている。
そんな牛の旨みが染み出した欧風カレーソースもまたコク深い味わい。クミンとガラムマサラを入れると、本格的な香りが際立つ。とてもレトルトとは思えない。レトルトビーフカレーの中でも最強クラスと言えるだろう。
ネックはやはり少し高めなことだが、その価格も納得な味ではある。見た目の派手さも申し分ないため、プレゼントなどに良いかもしれない。気になる方は食べてみてくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.