私(佐藤)はゲームが好きだ。が! お世辞にも上手いとは言えない。むしろ下手だ、ド下手だ。自分でもあきれるほどゲーム下手なのに、ゲームが好きで、いつでも何かをプレイしている。ガキの頃は、大人になったら きっといつかやめると思っていたけど、ずーっとやってる。

そんな私が最近、ゲーム配信プラットフォーム『Steam(スチーム)』を知ってしまった。パソコン向けのソフトウェアやストリーミングビデオを配信するサービスで、海外のインディーゲームを数多く取り揃えている。そこで、トンでもねえ車ゲームを見つけてしまった。それが今回紹介する『BeamNg.drive』だ。車のゲームなのに速さを競ったりしない。巨大な砲台で車をぶっ飛ばしたりできるんだぞ~!

・ぶっ壊すことに特化

ゲームが好きなのに、競うことが苦手の私。格闘もダメ、レースなんかもっとダメ。そんな私でも遊べるのが この作品。2015年にSteamでリリースされた、わりと古い車のゲームである。当然、走って速さを競うゲームモードも存在するのだが、とにかく車をぶっ壊すことに特化していると言ってよいだろう。作品の説明をする前に、Steamについて簡単に紹介しておきたい。


・Steamとは

Steamは、有名無名を問わず、世界中のゲーム開発者が作品を配信するプラットフォームとして、2003年からサービスを行っている。アカウント登録すれば誰でも利用可能だ。


ソフトをダウンロード・インストールして、自分のパソコンでプレイする。有料のものだけでなく無料のものも数多くあり、そのジャンルも多岐にわたっている。ユーザーレビューもあり、プレイヤーの意見交換もかなり盛んだ。日本語に対応していない言語の作品でも、他のプレイヤーの意見をみれば、どんな作品かおおむね理解できる。もちろん好みはあるのだが。


・無意味な破壊

『BeamNg.drive』を税別2345円で購入。ゲームデータは20Gもあり、ダウンロードには1時間以上を要した。なお、プレイする際には推奨環境は確認してほしい。メモリーは16G RAMを推奨しているので、結構しっかりしたパソコンでないと、動かない可能性も否めない。


さて、起動したら、「キャンペーン」の項目、「ドライバーズトレーニング」というのがあるが、これは放っておきなさいと言いたい。上手く運転するのはあとでいい。それより、「センスレス・ディストラクション」に進もう。もう、名前からしておかしい。無意味な破壊ってどういうことなんだ……。


このメニューは非常に単純な課題を与えられて、それをクリアしていくだけ。それもとにかく壊すことが目的の課題だ。たとえば、最初の課題は崖から車でダイブ!


これでいいのか? 本当にいいのか? と思ったら、この課題は「サクセス(成功)」とのことだった。なんだコレ? とは思いながら、非常に清々しい気分になる。ゲーム上とはいえ、ぶっ壊すって結構気持ちいいもんだな!


それに続く課題も破壊に次ぐ破壊。崖っぷちに停車している車に猛スピードで突っ込んでダイブしたり……


操作するのが大砲だったり。車めがけて砲弾を発射! もはや運転さえしないじゃないか!


・何でもやりたい放題!

まっとうな課題もある。シナリオモードには、先行する逃走犯の車両を刑事のように追跡したり、配達人となって物や車両を運んだり、バスの運転手のように所定のルートを走るなど、ただぶっ壊すだけではない。フリーモード(FREEROAM)なら、あらゆる制約にとらわれずに、マップを縦横無尽に駆け回ることもできるだろう。


しかしこのゲームの最大の魅力は、「Mod」にある。これはプレイヤーが改造したファイルなどを指す言葉だ。ゲームにはあらかじめ用意された車両が多数存在している。さらにプレイヤーが手を加えたMod車両が無数に存在するのである。

なかには、映画作品にインスパイアされたと思われるModもあり、それらをフリーモードで走り回せるのは、爽快の一言に尽きる! だが、ネタ系Modも少なくなく、エンジンをモンスター級にビルドアップした車両は、アクセル踏んだだけでぶっ壊れる始末。みんな好きだねえ~。


さらにさらに、車両だけでなく、トラップもフリーモードのフィールドに自在に配置が可能だ。自分なりのコースを作るトラックビルダーのモードもあって、もうなんでもできてしまう。しかもだ! 車を走らせるだけではなく、やっぱり破壊にまつわる建造物(?)も用意されている。たとえば車両をぶっ放す巨大大砲とか。車両をペシャンコに押しつぶすクラッシャーとか、巨大回転ローラーとか。



もう理屈じゃない! なんでもいいから発散したい‼ そんな気持ちになったら、ぜひとも遊んでみて欲しい。なんだかわかんないけどスッキリするぞ。

参照元:SteamBeamNG
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼公式YouTube動画。このほかにも、YouTubeにはプレイヤーの動画が多数存在する