ウマイそば屋を求めて色んな町を放浪する「立ち食いそば放浪記」。新型コロナの影響で放浪できないため、私(中澤)は家の中をウロウロして弁当とか食べている。その時ふと思い出した。弁当が人気の立ち食いそば屋があったことを

第72回で訪れた岩本町の『みのがさ本店』である。弁当に行列ができていたことは以前の記事にも書いたが、私は当時、「せっかくそば屋に来たし」と思って普通にそばを食べたんだったっけ。だが、こんな時だし近所だから『みのがさ本店』の弁当を買ってみたところ人気の理由が分かった

・立ち食いそば屋兼仕出し弁当の店

神田和泉町店、蔵前橋通り店、そして岩本町の本店と、秋葉原近郊に3店舗を展開している立ち食いそば屋みのがさ。弁当は本店での手作りで、本店がオープンする11時30分頃に各店の店頭でも販売開始する。

本店における弁当の種類は魚から肉まで12種類で全て550円。具を変えているだけじゃなく、炊き込みご飯の弁当もあるところにバリエーションの豊富さを感じる。今回は基本的なものとして、唐揚げ弁当とハンバーグ弁当を買ってみた。

・唐揚げ弁当のコスパ

唐揚げ弁当は大粒の唐揚げが4つ入ったもの。ハンバーグ弁当はおろしポン酢が添えられている。しかし、並べて見ると、この2つが同じ価格とは思えない。ハンバーグなんかちんまりしてないか

とは言え、繰り返すが550円の弁当なので、これはむしろ唐揚げを褒めるべきだろう。モリッとあふれ出さんばかりの唐揚げのコスパよ。

・2つを食べてみた

この時点で私の心は8割くらい唐揚げに傾いていた。おそらく、初見で店頭のサンプルから選ぶ場合、多くの人は私と同じように唐揚げ弁当の盛り盛り具合にやられるんじゃないだろうか。ハンバーグはかませ犬。そう思っていた。だがしかし、2つの弁当を食べてみたところ……


ハンバーグうんまッ


しかも、ぶ厚ッ!!

ゴロっとしたハンバーグは噛むと肉の旨みがあふれ出し、おろしポン酢なしでも十分美味しい。むしろこれはひと口目は何もつけずに食べるべきである。そうオススメしたくなるほどにハンバーグから味が染み出してくるのだ。

そのため、おろしポン酢も実に良い仕事をしている。おろしポン酢で味を変えつつハンバーグ本来の味も楽しめるのだ。個人的には、弁当でここまでのハンバーグはなかなかないと思う。

・人気に納得

もちろん唐揚げもカリカリで普通にウマイのだが、ハンバーグのウマさは逆に同じ550円と思えないレベルだった。それぞれに550円と思えないものがある『みのがさ本店』の弁当。路地裏にあるにもかかわらず、行列ができるほどの人気も納得せざるを得ない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 みのがさ本店
住所 東京都千代田区岩本町3-10-5
営業時間 11:30~14:00、17:30~23:30
定休日 土、日

Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼インスタントみそ汁がついてくるのも地味に嬉しい

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