2020年4月15日の15時から、松屋のとんかつ屋「松のや」がなかなかに強いフェアを開始したぞ! テイクアウト限定で、特定の組み合わせが500円引きというもの。

その組み合わせとは「かつ丼、かつ丼、味噌かつ丼」というかつ丼3杯のセットか、「厚切りロースかつ3枚」の2択。前者は通常なら税込1650円だが、今なら税込1150円。後者は通常なら税込1500円のところ、今なら税込1000円だ。

・3杯か3枚

まず「500円引き」のインパクトと求心力はデカいと思う。ワンコイン分割り引かれるってなかなかに神じゃない? ただ、その内容がかつ丼3杯か、とんかつ3枚というところが引っかかる。

3人家族だったり、子供が3人いるとか、何にせよ家にいる人間の数が3の倍数であれば、このフェアは間違いなく神だろう。4人とか5人とかでもまあ取り分けていい感じに食べられると思う。

でも2人だったり、1人だったりすると、やや持て余しそう。そんなにいらないよなぁ……と二の足を踏んでしまう気がするが、どうだろう。まあ百聞は一見に如かず。その辺りの感じ方も含め、とりあえず買ってみることに。

買い方は簡単で、普通にタッチパネルにデカデカと出てくる。ロースかつ3枚の方は、カットの有無を選べるようだ。ご飯の大盛りも無料だが、筆者の行った店舗では店員さんに直接口頭でお願いする必要があった。まあ、今回は一人で大量のかつを持ち帰ることになるため利用しなかったが。


・分量チェック

まずはかつ丼の方からチェックしていこう。「かつ丼、かつ丼、味噌かつ丼」の組み合わせなので、かつ丼が2杯に……


味噌かつ丼が1杯。


味噌かつ丼の方は、「単品味噌ソース」が別容器でついてくる感じ。印字されている消費期限は、購入から2時間後くらいと超短命。というか、帰宅して開封した段階で消費期限を過ぎていたが、まあ別に構わないだろう。


まず気になるのは、これらのかつ丼の分量である。味噌かつ丼のとんかつだけ取り出して重さを量ってみると102グラム。


次にかつ丼からとんかつを取り出して計量。卵でとじられているので正確にとんかつオンリーではないが、重さは158グラム。どうやらかつ丼シリーズには同じ規格のとんかつ……つまり、約100グラムのとんかつが使用されていると考えていいのではなかろうか。


ご飯はノーマルで222グラムだったので、トータルで300グラム前後の分量。これなら1食で2杯くらいイケるという人もいそう。3杯セットというのは、そこまで多すぎるというわけでもない感じがする。1人暮らしでも、1日分の食糧としてちょうどいいのでは。


・ロースかつ3枚

ここで気になるのが、150円差でチョイスできる「厚切りロースかつ3枚」との差だろう。かつ丼3杯は間違いなくそれなりの分量。しかし、ただのとんかつ3枚と値段の差は小さい。どちらが良いのかで悩む人は多いと思う。

ということで、こちらもゲット。比較のために、色々とチェックしてみよう。


味噌かつ丼用のとんかつと、単品のロースかつを比べてみると、ややロースかつの方が大きい程度に見える。かつ丼の方が圧倒的に高コスパだと結論付けたくなるが、しかし……


厚さがダンチ。ロースかつの方が、倍くらい分厚いのだ。断面側を上にして見比べると、その差は一目瞭然。どちらもほぼ五等分にカットされているが、肉の厚さが違いすぎて、かつ丼のとんかつがショボく見えるレベル。


重さも堂々の200グラム。かつ丼用のとんかつの、ちょうど2倍である。これなら値段も納得。


消費期限はやはり購入から数時間となっているが、ぶっちゃけ冷蔵庫に入れておけば何日かは持つのだろう。劣化速度については、家で作った とんかつ と変わらないはず。

非公式&自己責任ではあるが、1日か2日程度ならレンチンで美味しく食べられるのではなかろうか。というか、米やら卵やらと一緒になっていない分、保存耐性は かつ丼 より高い気がする。かつ丼3杯は量が多すぎると思うなら、保存前提でこちらを選ぶのもアリな気がする。

・両方アリ

ということで、どちらが良いのかというのは、一概に言えない。しかし、このサイズのロースかつが3枚……総量にしておよそ600グラムのとんかつが1000円というのは、それだけでなかなかに魅力的だと思う。

しかし、味付けなどもパーフェクトな かつ丼が3杯で1150円の魅力もそれなりのもの。他に何も用意する必要が無く、食器を洗う手間が無いというのはかなり高ポイント。

個人的には両方購入して、1日3食かつ丼。その間食としておやつ代わりに厚切りロースかつをつまむ……的なのがパーフェクトなソリューションなのではないかと思うが、いかがだろう。

公式HPによると、このフェアは終了日時の設定が無く、「本キャンペーンは予告なく終了いたします」としか書かれていない。どちらのセットにしても、この内容で500円引きというのはかなり逃しがたいクオリティだと思うぞ! この機に、みんなも家で とんかつ にまみれてみてはいかがだろう。

参照元:松屋
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.