いよいよ新型コロナウィルスによる外出の自粛が本格化しつつある。都心部は普段よりかなり人が少なくなり、特に休日はゴーストタウン化している繁華街も少なくないようだ。経済への影響は計り知れないが、今はこの選択がベターなのだろう。
さて、多くのビジネスが経済的大ダメージを受ける中で、世の中には逆に繁盛している……らしいビジネスも存在する。その1つが「レンタル自転車」だ。ヘビーユーザーの方はお気付きだろう……ここ2週間ほどでレンタル自転車の競争率が明らかに激しくなっていることを──。
・超便利なコミュニティサイクル
ここ3年ほど記者が頻繁に利用しているレンタル自転車サービスが、ドコモの「コミュニティサイクル」だ。2020年4月現在、東京10区内にポートが設置されている大手レンタル自転車サービスで、使い勝手の良さを大変気に入っている。
「コミュニティサイクル」がどれほど簡単で、どれほど便利なサービスなのかはこちらの記事をご確認いただくとして、記者は1カ月で2000円ほど利用するヘビーユーザー。回数はマチマチであるものの、月に5~6回は利用しているハズだ。
・最近、全然借りられない
その「コミュニティサイクル」を、ここ2週間ほどスムーズに借りられた試しがない。いつも利用するポートは最低でも2~3台の自転車が置いてあるのだが、最近は(特に午前中)はほぼZERO。「いざとなればココ。余裕で5台はある」という穴場ポートでさえ0台のことも珍しくないのだ。
世間よりかなり早めにテレワークに移行したロケットニュース24編集部は、現在自宅作業8週目に突入している。その間、外出する際もなるべく電車には乗りたくないので、記者は自転車で1時間圏内ならばコミュニティサイクルを利用している。
……が、ない。ここ2週間は本当にない。逆に都心部の中心に行けば行くほど競争率は下がるのかもしれないが、少なくとも住宅が多いエリアでは熾烈なレンタル自転車争奪戦が繰り広げられているのではなかろうか?
また、ようやく借りられたとしてもガタガタの自転車だったり、わずかしか充電が残っていないことも珍しくない。仮に整備不良だった場合、一般会員ならその場で連絡すれば返金の手続きをしてもらえるので覚えておこう。
・新型コロナウィルスの影響なのか?
それにしても自転車が無さすぎる……! この件をお客様相談センターまで電話で問い合わせたところ、以下のような返事を得られた。
「新型コロナウィルスの影響か定かではありませんが、最近登録者数が増えているのは事実です。また、こういう状況ですので、自転車の配給や整備が追いついていないのかもしれません。お客様には大変ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません」
競争率が激しい理由が、新型コロナウィルスの影響によるものなのか確証は得られなかったが、ここ最近コミュニティサイクルの利用者が急増していることは確かなようだ。この状況は向こうしばらく続くと予測される。
参考リンク:東京自転車シェアリング
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.