即席麺といえば、日清の「チキンラーメン」である。世界初のインスタントラーメンとして1958年に誕生し、いまだに多くの人に愛されている。私(佐藤)も小学校の頃、給食のない土曜日の昼食に食べていたことを鮮明に思い出す。さて、当たり前だがチキンラーメンは「チキン」だ。

それがもし、チキンじゃなかったとしたら? そう、鶏じゃなかったらどうなるのか……。味の想像がつかないと思うのだが、なんと日清から「ビーフラーメン」と「ポークラーメン」が発売されていたのだ! 偶然発見した私は実際に食べてみることにした。

・2019年8月に発売

この2つの商品の存在を私はまったく知らなかったのだが、2019年8月にチキンラーメン発売61周年を記念して発売されていたのだ。いずれも5食パック。セイユーでの販売価格は各328円(税別)。


購入して持ち帰り、改めてパッケージを見ると、お馴染みのキャラクター「ひよこちゃん」は描かれていない。ポークラーメンには……


豚のキャラクター「ぶたこちゃん」


ビーフラーメンには……


牛のキャラクター「うしこちゃん」


まあ、そのままなのだが、鶏がひよこなら、豚は「こぶたちゃん」。牛は「こうしちゃん」でも良かった気がする。その方が可愛らしい気がしないでもない……。


・付属のスープ

さっそく食べてみようと思い袋を開けると、チキンラーメンと作り方が違うことに気付いた。しかもポークとビーフでも作り方が違う。お湯を注いで3分というのは同じなのだが、ポークは付属の粉末スープをお湯を注ぐ前に入れる。ビーフはお湯を注ぎ3分経った後に、液体スープを後に入れるのである。


つまり麺はチキンラーメンのまま、付属のスープを変えることによって味変させているのである。なるほど、これは良く考えられた商品だ。従来の商品を上手く流用したといっても良いだろう。


・実食!

たまごポケットにたまごを落とし入れて、お湯を注いで3分待つ。そして完成! 普段あまりチキンラーメンを食べないので、黄身を壊してしまったが、とりあえず完成だ。まずはポークラーメン。


ポークは粉末スープの状態で、とんこつ臭がかなりしていたのだが、お湯を注ぐとその匂いは薄まり、食べてみると、ブラックペッパーのアクセントがかなり効いているのがわかる。「コショウ辛い」という正直な感想だ。


一方ビーフラーメン。3分後にスープの上に液体スープを開けると、想像以上にスープの色が濃い。


食べてみると、こちらは牛脂の甘さが際立つ。「しょうゆ甘い」とでも言おうか。ポークと比べて格段に甘い。


これは3つ食べ比べると面白いのではないだろうか。だが5食パックとなると、最低でも5食パック × 2(ビーフ・ポーク) + 1食(チキンラーメン)の計11食分を買うハメになる。できれば、ビーフ・ポークをバラ売りしてくれるか、3つの味を1パックにして欲しいところである。日清さん、そこんとこよろしくお願いします。


参照元:日清食品
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24