もうすぐ開幕するプロ野球のオープン戦。これが終わるといよいよ2020年のペナントレースが始まる。今年はどこのチームが優勝するだろうか。
さて、プロ野球で優勝と言えばビールかけだ。シャワーのごとくビールを浴びる選手たちはもはやお馴染みの光景。そのためか、日本だと祝勝会はビールかけのイメージが強い。しかし、アメリカのアメフトでは、ビールじゃなくてアレをぶっかけるらしい。ベトベトやん!
・元アメフト部のアメリカ人に聞いた
そんな話を聞かせてくれたのは、ロケットニュース24英語版記者のケーシーである。アメリカ人であり、学生時代アメフト部だった彼は、中学生の時にNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の真似をしてぶっかけたことがあるのだとか。その際は、何人かで協力してコーチにぶっかけたという。そんな本場アメフト式勝利の祝いでお馴染みのアレとは……
Gatorade(ゲータレード)。
コーチべとべとやん! ポカリスエット的なスポーツドリンクであるゲータレードは、試合中の選手たちの飲み物(脱水防止のため)として定着しており、アメフトではずっと前から「ゲータレードかけ」なのだとか。ちなみに、英語で「Gatorade shower」や「Gatorade bath」という名前がついているらしい。
そこでYouTubeで検索してみたところ、確かにNFL公式の「ゲータレードかけ」の動画がヒットした。シャワーやバスの名に恥じぬドラム缶みたいな容器でゲータレードをコーチにぶっかけている。どちらかと言うとドッキリ的要素を含むのかもしれない。
・女性リポーターも容赦なし
他にも、MLB(メジャーリーグベースボール)の「ゲータレードかけ」など、色んな動画がヒットしたため見ていくと、選手もろともインタビュー中の女性リポーターもぶっかけられるパターンも多い。
女性リポーターに容赦なくぶっかかってるのアリなの? そこでケーシーに女性リポーターが巻き込まれるのはよくあることなのか聞いてみたところ……
ケーシー「そうだね。今のアメリカのスポーツメディアは、特に女性のリポーターを手柔らかに扱うべきって考え方はあまりない。お洒落や見た目で売り、イメージキャラクターとしてこのスポーツを宣伝するのではなく、ジャーナリストの1人として扱う(男性更衣室に入ってインタビューすることも普通にある)。
というわけで、グラウンドを踏んだら、Gatorade Showerから守られる保証はナシって感じ」
──とのこと。非常に平等な理由で目からウロコが落ちた。
さて置き、「ゲータレードかけ」は、楽しむ人、ブチギレる人、必死に逃げる人など、反応も人それぞれなのだとか。ビールかけとどちらが良いとかはないが、いたるところに非常にアメリカっぽさを感じたのでした。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼NFLの「ゲータレードかけ」。動画はYouTubeで見よう
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