良かった! 一応順調に進んでいるようで何より。ほら、たまに急に立ち消えになったり、音信不通になったりする作品あるじゃないですか。でもNetflixの『攻殻機動隊 SAC_2045』にその心配はなさそう。
ティザー映像公開からおよそ3カ月。今度はヌルヌル動く予告編が公開され、配信開始時期も決定。少佐だけだった前回と違い、ほかの9課のメンバーも登場しており、内容がチラっと分かる感じでテンションあがるぞ!
・声優は続投
何よりうれしいのは、9課メンバーの声優がこれまでのSACシリーズから続投という点だろう。声が変わっちゃうと一気に印象も変わるものなぁ。御年89歳、荒巻課長役を務める阪脩さんもご健在。予告編内でも荒巻課長の声を聴けるぞ!
前作の『攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society』(以下SSS)にて9課を去っていた少佐。戻ってきたのか、予告編では普通に他のメンバーと一緒にいる。荒巻課長のセリフから察するに9課再編を考えているようす。
また、今回9課に敵対する相手だと思われる者の情報もチラっと出ている。予告編内で「隊員全員の電脳を瞬時にハック」などと少佐が述べているぞ。同じようなことはシリーズ1作目の「笑い男」もやっていたが、彼並みのスキルを持つ相手なのだろうか。
ほんの1分半程度の予告編ながら気になるところが多すぎてワクワクが止まらねぇ! 神山健治監督と荒牧伸志監督のことだから、内容は一級品だと期待していいだろう。配信開始時期は2020年4月ということで、今からどんな攻防が繰り広げられるのか楽しみだぜ‼
・サイトー? トグサ?
しかし……やはり顔である。具体的には年齢である。前作SSSの舞台は2034年だった。そして今回はタイトル通り2045年。そう、作中ではSSSから11年も経過しているのだ。
3DCGのクオリティというか、毛髪や肌の表現力の問題なのだろうか? 今回初めて動く姿を見せてくれた9課の他のメンバーの顔に、微妙に違和感を覚える。
前回、ティザー映像公開について報じた当サイトのあひるねこは、「しばらく見ない間に幼くなりましたね!!」としれっとイジりつつ、3DCGの質に関して「PS2のムービーみたいな映像」と評していた。
今回の予告編を見た私(江川)の感想も述べておこう。まず少佐の顔がやや幼いのはまあいい。少佐もあれで女性である。義体を交換する過程のどこかで顔を若くしたとか、そういう解釈で納得することは個人的に容易い。
実年齢は80歳近いのに見た目は若いままなクルツコワ(1期19話参照)とかもいただろう。些細な解釈違いは勝手な妄想によって補完、納得するのはオタク的によくあることなので慣れている。
また、元より全身義体勢についても顔なんてどうにでもなるということで、バトーやらもよしとしよう。でもサイトーさんとトグサくんはどうしたものだろう。さすがに若すぎん? 2045年の美容技術のたまものだろうか。
CGのクオリティについても、やはりPS2感がある。サイトーさんが狙撃銃を覗いているシーンなど、似たようなクオリティのCGならPS2の『メタルギア』シリーズ辺りのムービーで見た気がする。
2020年公開のCGという感じではないというのが正直なところ。髭の表現などは、例えばPS4で出た『デビルメイクライ5』のダンテの無精髭の方が遥かに自然な髭であった。と言いつつも、なんだかんだで見ているうちに慣れそうな範疇(はんちゅう)の気もしなくもないし、内容が面白ければそれでいい気もする。
攻殻の一番の魅力はやはり練り込まれた内容にあると思うし、その点においては現時点での期待はデカい。とりあえずめちゃくちゃ楽しみにしているのでネトフリは頼むから攻殻をコケさせないでくれよ! 信じてるからな!!
参照元:攻殻機動隊 SAC_2045、YouTube
執筆:江川資具
Photo:Ⓒ士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
▼幼い顔の少佐が格好いい田中敦子さんのボイスで喋るというのもそれはそれで。少佐史上一番可愛い系の顔なのでは?