これからシーズンを迎える果物「イチゴ」。コンビニなどではイチゴスイーツが続々と登場し、カフェやファミレスなどではイチゴフェアが始まっている。東京・池袋の東武百貨店でも、11~15階のレストランフロアで「とちぎのいちごスイーツフェア」(2020年1月7日~2月18日)が始まった。

さまざまな店舗が、スイーツはもちろん、お店の自慢料理にイチゴを使って、独創的なメニューの提供を行っている。なかでももっとも斬新なのは、タイレストラン「サイアム セラドン」のイチゴ炒飯だ。炒飯にイチゴだと!? 合うの? それ味が本当に合うの? 気になったので、実際に食べてみたヨ!

・スイーツ以外!

イチゴといえば、言うまでもなく甘味との相性が良い。パフェやケーキなど、とくに洋菓子との組み合わせは定番中の定番だ。フェアの参加店舗のほとんどがスイーツの提供を行うなかで、いくつかのお店は果敢にスイーツ以外の料理に挑戦している。

ベトナム料理のお店「ロータスパレス」ではサラダに。ハンバーグ・ステーキのお店「オールドマンハッタン」ではローストビーフのソースに。


そして、タイレストランのサイアム セラドンは、イチゴ炒飯とイチゴの入ったソムタムのセットを税込1380円で提供している。


・ソムタムはわかる

お店に入って実際に注文してみた。あとから分かったことだが、フェア初日にイチゴ炒飯を注文したのは、私が最初だったらしい。料理の提供後にスタッフがやたらこっちを見てるなと思ったら、味の感想を聞きたかったらしく、会計時に意見を求められた。

さて、実際どうだったのか? まずは見た目のインパクト絶大である。


青パパイヤサラダのソムタムは、想像の範囲内だった。イチゴの甘さがソムタムの辛さを引き立てて、非常に良いアクセントになっている。むしろなぜ今まで、存在しないメニューだったのかと思うほど、味がしっくり来ている。



・炒飯は?

気になるのは炒飯の方である。ほんのり焼き色のついたご飯の上に、赤々としたイチゴが鎮座している。……う~ん、お前のいる場所はそこじゃない気がするぞ。純白のクリームの上とか、ピンクのアイスの隣とか、見るからに甘ったるい景色のなかにいるべきではないのか?


しかもよく見ると、図々しく上に乗っかっているだけでじゃない。中にもいるのか! さすがイチゴ炒飯というだけある。これは多少なりとも炒めとるな……。


スプーンですくってみたら、我が人生で初めて目にする光景がそこに。炒めれたご飯の間から、ほどよく油をまとったイチゴの赤が見える。


はたして、それを口に放り込むと……!? 想像したよりもイチゴの存在感は控えめだ。イチゴの甘さだけが浮き上がったように感じられるかと思ったら、ソムタム同様によく馴染んでいる。炒飯の調和を乱すこともなく、まるでプチトマトのように、ほどほどの酸味を演出するにとどまっているじゃないか。


どうしてもイチゴのイメージが頭に付きまとい、見た目に違和感を覚えてしまうのだが、味に不自然なところはない。またイチゴらしさも損われていない。ひょっとすると、イチゴはほかの料理にも合うのかも? 大福があり得るなら、白ご飯とも合うかも? イチゴの新しい可能性を感じ取ることができた、不思議な食事だった。興味のある方は、一度ご賞味あれ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 サイアム セラドン
住所 東京都豊島区 西池袋1-1-25 東武百貨店池袋店 11階
営業時間 11:00~22:00
定休日 なし(施設に準ずる)

参照元:東武百貨店池袋店
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目1−25