ハンバーガーを買ったら見本の写真と全然違った! みなさんもそんな経験を一度や二度、いや100回くらいはしているのではないだろうか? 私は見本の写真や商品キャッチコピーなんて話半分くらいで聞いていたらいいと思っていたが、この度、名前以上の実力を持つパンに出会ってしまった。

それはローソンの「のびーる求肥(ぎゅうひ)のパン」。ハイハイ、中に入っている求肥がモチモチって言いたいのね。40%オフくらいの気持ちで見ていたら、とんでもなかった。マジのマジで伸び~~~る! トルコアイスも白旗を挙げるレベルの伸び具合だったのだ!

・「のびーる求肥のパン」を伸ばした結果

この『のびーる求肥のパン(加賀棒茶クリーム)』はローソンと金沢商業高校が共同開発して誕生したパンだそうだ。ああ、金沢! だから加賀棒茶クリームなのか。

和菓子に使われる求肥(ぎゅうひ)、加賀棒茶クリームがコッペパンにサンドされているという。ほうじ茶味のお菓子って流行ったよね、間違いない組み合わせで美味しそうだ。だがこのパンのウリは棒茶だけではなかった。ちぎるとかなり伸びるというのだ。

「ちぎってみまっし」の誘い文句を受けてたち、動画を撮影しながらちぎってみたところ……

伸びる、伸びる、伸びーーーーる!

え、え、え、まだ伸びるの!?

ちょ! 伸びすぎてフレームアウト!!!! 誰か助けてーーーーーーッ! 

伸びすぎて不安になったところで、求肥はようやくちぎれはじめ落下したのだった。その長さなんと約20cm! 信じられない。この求肥、いったい何者なんだ!?

・ローソンに聞いてみた!

原材料などを見る限り、特に変わった点はない。何か特別な製法なのだろうか。気になったのでローソンの広報に尋ねてみたところ、開発担当の方に確認してもらえることになった。果たして、求肥の秘密はというと……


「実は成分や製法に特に変わったことは無いようです」


エッッッッッッ!


──では、なぜあんなに伸びるのでしょうか? これまでに求肥入りのお菓子やパンは食べたことはあるが、どう考えても尋常じゃない伸び方なのですが。

ローソン「今回は薄く平たいシート形状で、ベーカリーなので常温で保存しているため、求肥本来の伸びるポテンシャルが最大限発揮されています」

ローソン「あと、求肥はあんことの組み合わせが多いのですが、その場合、あんこの水分が求肥に移り、食感は柔らかくなる一方で伸びづらくなるそうです。今回は加賀棒茶クリームと組み合わせており、水分がそこまで多くないことも要因の一つになっているとのことでした」

そうだったのか! つまり、『のびーる求肥のパン(加賀棒茶クリーム)』は絶妙な温度、絶妙な水分量であるがゆえ、求肥本来の“伸びるチカラ”が発揮されたということなのだ。

ローソン「なかなか驚きの製法などではなく……すみません」

いやいやとんでもない。いままで知らなかった求肥の姿を見せてもらいました! 何者にも影響されない……これが本来の求肥姿と言ってもいいかもしれない。

・買える場所はココ

この『のびーる求肥のパン(加賀棒茶クリーム)』は税抜130円で、中部エリア限定発売だという。具体的にいうと静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県、福井県の一部の店舗をのぞくローソンで販売中だ。驚きの求肥パワーを目の当たりにしたい人は、ぜひゲットしてみよう。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼香ばしい棒茶の香りがする安定の美味しさでした