「限定」という言葉には魔力がある。数量限定、期間限定などと言って売られていると、なんとなく特別感があって買ってしまいたくなる……なんて人も多いのではないだろうか。筆者もその1人だ。世の中には、そんな人々の心をくすぐってやまない、様々な限定商品が存在する。

たとえば毎月8日にしか販売されないという超レアなお餅なんてどうだろう。しかも月ごとに種類が変更されるため、実質1年に1日しか販売されないお餅なのだ。そのレアなお餅は、福岡にある「如水庵」という創業430年超の老舗和菓子屋さんで販売されている。毎月8日にだけ出会えるお餅、さっそく買って食べてみたよ!

・8日にだけ会えるお餅

福岡の超老舗和菓子屋「如水庵」。福岡を中心に複数店舗を展開しており、多くの方に親しまれている和菓子屋さんだ。

そんな「如水庵」で毎月8日にだけ販売されるお餅、その名も「八日餅(よかもち)」。お店の方に伺ったところ、ガチで毎月8日だけしか販売しないそうだ。おまけに、お餅の種類は月替わりのため、実際は月1度どころか年に1度しか食べることが出来ないという。激レアすぎる。

筆者が購入したのは9月8日。長月(9月)の「栗餅」だ。老舗で月1限定販売されているお餅なんて、どれだけお高いんだと思いきや、「八日餅」は5個入って411円(税込)とお手頃。

これが毎月8日にだけ、いや、1年に1度だけ会えるお餅か〜! 表面のお餅(求肥)に栗が混ぜ込まれていて美味しそう。大きさは一般的な大福ほどで、手にとってみるとしっかりとした重量を感じる。これは餡子がぎっしり入っている予感!

菓子切りでそっと半分に割ってみると、中にぎっしり粒餡が入っていた。一口食べてみると……求肥のなめらかな舌触りと、栗・つぶ餡の優しい甘みがたまらん! 溶けてしまうのではと思うほど柔らかな求肥は唇に触れただけでも心地よいほどで、舌触りも最高。

濃厚な甘いつぶ餡がぎっしりと入っているにも関わらず、不思議と栗が持つ自然な甘みも感じられる。秋の到来を感じながら、あっという間に5個全てをいただいてしまった。9月8日にしか食べられないのが惜しすぎる……! 「良か」お餅でした。

・予約も出来る

毎月8日にしか販売されず、しかも月替わりだという「八日餅」。万が一買い逃してしまったら、次に食べられるのは1年後……。しかし、「如水庵」では「八日餅」の予約を受け付けているそう。ただし、残念ながら店舗での受け取りのみで、発送などは行なっていないようだ。直営店でも入荷がない店舗もあるようなので、買いに行かれる際は事前に店舗に問い合わせるのが確実だ。

ちなみに、神無月(10月)の「八日餅」は玄米粉が入った求肥で小豆のこし餡を包んだお餅、霜月(11月)はオレンジ色の求肥でつぶ餡を包み、大納言鹿の子を乗せたお餅だとか。食べたい!

毎月8日だけしか食べられないお餅、気になった方はぜひ8日に買いに行ってみては。

・今回訪問した店舗の情報

店名 如水庵 博多駅前本店
住所 福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-29
営業時間 【平日】9:00〜19:00 【土・日・祝日】9:30〜18:00

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼HPなどでもアピールされていない、知る人ぞ知る存在「八日餅」

▼「如水庵」では、変わり種な季節の大福も人気。

▼福岡藩を治めていた黒田氏ゆかりの「藤巴」を使った和菓子やグッズ。黒田氏は大河ドラマ「軍師官兵衛」でお馴染みの黒田官兵衛でご存知の方も多いかも。

▼福岡土産にぜひ!

▼こちらは刀剣好きにオススメ!

▼如水庵の名物「筑紫もち」。食べたかった……

▼売り物ではないけれども、凄かったので見ていただきたい。土や鉢まで食べられる胡蝶蘭……!

▼如水庵では2019年11月4日まで福岡市博物館で開催されている「侍展」のチケットが、どこよりも安く買えます。もっと早く知りたかった……!

日本、〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目19−29