ここ数年、タイと並び東南アジアの観光地として人気を博しているのがベトナムだ。暖かな陽気と物価の安さ、さらには日本人の口に合うグルメも多く、都内にはベトナム料理専門店が軒を連ねている。中でもフォーやバインミー、バインセオあたりはもはやポピュラーな料理と言ってもいいだろう。
だがしかし、今回ご紹介する『エッグコーヒー』は、ベトナムの首都・ハノイと横浜でしかいただけない希少なコーヒーだ。ハノイはわかる。だがなぜ横浜なのか……? それについても以下で説明しよう。
・エッグコーヒーとは
まずは『エッグコーヒー』の情報から。エッグコーヒーとは、苦みの強いコーヒーに卵黄と砂糖、練乳などで作ったエッグクリームを混ぜて飲む、ベトナムの伝統的なコーヒーである。その歴史は古く、1950年代からカフェの定番メニューであったという。
もちろん、ベトナムに行けば多くの店でエッグコーヒーは提供されているし、日本でもエッグコーヒーが飲める店は少なくない。だがしかし “本物のエッグコーヒー” が飲めるのは、冒頭でもお伝えした通りハノイの横浜の2店舗だけなのだ。
なぜならば、今回ご紹介する「CAFE GIANG(カフェ ジャン)」こそがエッグコーヒーの元祖であり、現オーナーの父「グエンバン・ザン氏」がその生みの親であるという。CAFE GIANGはハノイの本店と横浜の2号店だけ。つまり……そういうワケだ。
・元祖「エッグコーヒー」の店
さて、2018年に横浜でオープンしたCAFE GIANG2号店は、中華街の中に店を構えている。エッグコーヒー(ホット)は税込み480円、その他には「エッグコーラ(480円)」や「エッグビール(680円)」も楽しめるようだ。
今回注文したのはもちろんエッグコーヒー。この日は暑かったのでアイスにしようかとも思ったが、店員さんによれば「ホットが基本です」とのことなので、ホットを注文した。提供までにはやや時間がかかるが、席まで店員さんが運んでくれるぞ。
初対面のエッグコーヒーは、黄色い泡に覆い尽くされたカプチーノっぽいビジュアル。コーヒーと泡を別々に楽しむのではなく、よく混ぜてから飲むのがポイントのようだ。底の方からスプーンでよくかき混ぜてからいただこう。
・甘みと苦みのコントラスト
気になるお味はというと、口当たりはまさにカプチーノ。そして甘みの奥からくる苦みが印象的な、振れ幅の広い1杯だ。練乳を入れて飲む「ベトナムコーヒー」もそうだが、このコントラストを楽しめるのがエッグコーヒーの魅力なのであろう。
なお、エッグコーヒーと一緒に食べるバインミーもとても美味しかった。中華街巡りの途中にエッグコーヒーで一服……なんてコースもいいのではなかろうか。何度でも言うが、本物のエッグコーヒーが飲めるのは、ハノイと横浜だけである。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 CAFE GIANG(カフェ ジャン)
住所 神奈川県横浜市中区山下町78-3
時間 日~木10:00~22:30 / 金土10:00~23:00
休日 無休
参考リンク:CAFE GIANG(カフェ ジャン)
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.