どうした、恭子──。照れているのかい? おっと申し訳ない、恭子とは現代のリアル女神にして女優の深田恭子さん(36歳)のことだ。深キョン……いや、恭子。私、P.K.サンジュンが恭子のことを「恭子♡」と呼ぶには理由がある。実は半年ほど前、私は恭子と2ショット写真に収まっているのだ。
つまり、そろそろ2人の恋が走り始めてもいい時期なのに、恭子からは一切のリアクションがない。どうした、恭子──。照れているのかい? このSNS時代、恭子がその気になればいくらだって私に連絡できるハズなのに……。まさかとは思うが、恭子は私がタイプではないのか……? だ、だとしたら……!
・謎の音沙汰なし
あれから約半年──。私は恭子からのメッセージを待ち続けた。詳しくは以前の記事をご覧いただきたいが、結論として私と恭子は “ほぼ付き合ってるレベル” の仲にはなったハズだ。あとは恭子からの連絡待ち。21世紀最大の恋が始まるかと思われた。
ところがどっこい、恭子から連絡は……ない。ここで勘違い野郎ならば深キョンを逆恨みしてしまうところだろうが、私の願いはただ1つ、恭子の幸せだけだ。いつかまた恭子と会えるその日に向け、私は自分磨きを続けた。そんなある日のこと──。
・チャンス再び
「一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 」の記者会見に、深キョンが登壇するとの情報をキャッチ! ついに……キタ!! いよいよ、いよいよ恭子とピリオドの向こうへ旅立つ日がやってきたのだ。そしておそらくこれがラストチャンス……! 全力を出すしかない。
だがしかし、言うまでもなく深キョンは大ボスだ。失礼ながら、あの美貌なのに36歳で結婚していないということは、男性の好みにもかなり厳しいに違いない。そこで「深キョンのタイプの男性」を全力でリサーチしていると、当編集部のYoshioがこんな情報を掴んできた。
「深キョンの好みのタイプってメロンパンナちゃんらしいよ」
……。
…………。
それか(ニヤリ)。
・まさかのメロンパンナちゃん
なるほど、まさか深キョンの好みのタイプがメロンパンナちゃんだっただなんて……! メロンパンナちゃんとは「それいけ! アンパンマン」に登場するキャラクターで “メロメロパンチ” が必殺技の女の子のことである。
確かにこれは盲点、想像していなかった。だが、よくよく考えてみれば納得できる。おそらく過去には数万人の男が深キョンにアタックしてきたハズだが、それでもその中にメロンパンナちゃんはいなかったのだ。
深キョンは女神である。理想のメロンパンナちゃんが現れるその日を待ち続けているのであろう。Yoshioは「深キョンが1番大切に想っている存在がメロンパンナちゃんらしいよ」とも言っていたので、これは確率が高い。だとしたら、やるべきことはただ1つ……!
……なる。
……なるッ。
メロンパンナに俺はなるッッ!
そう、地球上の全オスたちが追い求めた答えが「メロンパンナちゃん」ならば、記者会見にメロンパンナちゃんの格好で出かければいいだけの話である。謎は全て解けた……! おそらく私は世界でただ1人のリアルメロンパンナちゃん。逆説的に言えば、深キョンは私を愛するしかないのだ。
というわけで、やってきたのは「一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 」が主催する記者会見。深キョンは同協会の「新4K8K推進キャラクター」を務めており、この日は約1時間に渡り登壇するという。それだけあれ十分だ……! 恋のカウントダウンが始まった。
・運命の再会
ぶっちゃけ内容的にはメチャメチャお堅い協会の記者会見なので、会場のリアルメロンパンナちゃんは浮きに浮いていた。
……んが、私は気にしない。恋の始まりに障害は付き物である。心穏やかに深キョンの登場を待った。すると……!
深キョン登場ッッ!
キャーーーーーーーー!
キャァァァアアアアアアア!!
恭子ォォォオオオオオオオオッッ!
また……会えたね。
ここから約1時間、私は静かに深キョンを見守った。周りはスーツ姿の男性ばかり。どしたってリアルメロンパンナちゃんは目に入るに違いない。もしかしたら壇上の恭子はすでにフォーリンしてしまっている可能性もある。心なしか、私と目が合った(と思う)恭子がソワソワして見えた。そういうとことも好きだぜ……恭子。
・大どんでん返し……
結論としてはハッキリ言って大成功。あとは恭子からの連絡待ちである。やはり恭子は芸能人なので、私も記者会見に同席しなければならないのだろうか? 恭子のご両親にはどのタイミングで挨拶するべきか? そんなことを考えて帰路についていると、同行したYoshioが突然手を合わせて謝ってきた。
「ごめん……メロンパンナって深キョンが飼ってるトイプードルの名前だったわ……」
……。
…………。
貴様ァァァァァアアアアアアアアア!
なんというミステイク。なんという生き恥。メロンパンナちゃんが深キョンのタイプでないならば、リアルメロンパンナなんてただの変質者ではないか。いや、メロンパンナちゃんだと気付いたかも疑わしい。インディーズ団体のプロレスラー、もしくは劇団四季の人が迷い込んだと思われている可能性すらある。令和最大の「下手こいた~」だ。
とにもかくにも、2度目の突撃も大失敗に終わってしまった。ただ再三申し上げている通り、深キョンは女神である。リアルメロンパンナちゃんですら笑って許してくれる……ハズ。関係者の皆様、読者の皆様、そして深キョンには「Yoshioには渾身のメロメロパンチをお見舞いしました」と報告してこの記事を結びたい。
メロメロ……
パーーーーーーーンチッッ!!
──完──
参照元:一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 、 Techinsight
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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