近年、ゲームや漫画を原作にした映画作品が増えている。もはや珍しくなくなった感も否めないのだが、2019年8月23日より、レベルファイブの手掛ける『二ノ国』のアニメ映画の放映が始まった。

おそれながら、私(佐藤)はこのタイトルを一切プレイしていない。予備知識ゼロだ。そんな私がこの作品を観に行ってみたところ、頭に「?」が浮かんだまま観終わってしまった。たしかにゲームのような映画ではあったのだが。う~ん……。

・真っ白な気持ちで

公開直後、映画に対するネット上の反応はあまり芳しいものではなかった。ゲームの映画化といえば、最近『ドラゴンクエスト』もフルCGで映画化されたばかり。ドラクエといえば、日本のRPGの代表作だ。ゲームに対する思い入れが強い人が多く、映画に厳しい目が向くのも頷けるのだが、二ノ国はどうなのか? 少なくとも私は1度もプレイしたことがないので、真っ白な気持ちで観られるはず。そう思い映画館に足を運んだ。


公式サイトを見ると「大ヒット上映中!!」と書かれている。平日とは言ってもまだ夏休みだし、これはチケット取れないかな~。と思いつつ、観劇前日(深夜)にチケット予約サイトの座席状況を見ると……。


………2席………

大ヒット上映中のはずなんだけど。当日券でみんな来るのかな? 結局上映時刻の場内には、私を含め10人。昨晩から5倍の来場者に膨れ上がっていた


・超展開を観た心情の変化

さて、13時の上映時刻を迎えた。私はポップコーンとアイスコーヒーをかたわらに置いて準備万端。


どんな作品だって、賛否の声があってしかるべきだと思う。しかし自分の目で見るまでは、それを判断すべきではないとも思っている。したがって、私はこうして劇場に足を運んだ訳だ。本当は良い作品かもしれない、という淡い期待を持ちながら、最初の “超展開” を迎えて後の私の心情は以下のように変化していった。


■最初の超展開シーン 「え?」


■以下すべての超展開シーン 「わーーーーーーー」









そのまま終了……。


・気になった3つのポイント

ここから少し、率直な意見をつづらせて頂こう。ほんのちょっぴりだけネタバレ要素を含むので、もしもこれから観るぞ! という人は、私がタピオカを軍艦巻きにした記事でも読みに行って欲しい。


さて気になるポイントは、大きくまとめると3つだ。本当はもっとあるけど、1個1個挙げて行ったらキリがなくなるので、3つに絞る。


その1.永野芽郁さん
今作のヒロイン役で声優に初挑戦したという女優の永野芽郁さん。ずっとフワフワしてた。そのフワフワが気になって、作品の世界に没頭できなかったと、お伝えしなけばいけないことが、私は非常に心苦しい……。次回作で、さらに表現が磨かれることに期待したい。


その2.一ノ国
作品の8割が、現実世界と表裏一体の二ノ国が舞台になっている。一ノ国、なくてもいいじゃねえの? と思ってしまった……。


その3.最後
アレはない!


RPGのストーリーパートをずっと見ているようなフワフワ感が、最初から最後まであった。私は通常RPGをプレイする場合、そのストーリーパートをスキップするので、それがいけなかったのではないかと、自分自身で反省した次第である。以上、レポっす! 関係ないけど、実写版『ジョジョの奇妙な冒険』の続きはいつやるんだろう?

参照元:映画『二ノ国』
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24