近年、ブームがきているという「麻辣(マーラー)」。花椒のシビれる辛さ「麻:マー」と唐辛子の辛さ「辣:ラー」な味がする中国四川を代表するシビ辛味のことだ。食べると食欲が揺り起こされ、ビリリッとシビれた後に飲む冷たい水がたまんねーッ!!
さて、2019年夏も様々な麻辣お菓子が発売されたが、8月6日に『麻ピー』なるものが登場していたのをご存知だろうか。食べたところ、まぁ麻辣。レジェンド超えなのでは? というウマさだったのでご報告だ!
・『麻ピー』
2019年8月6日よりファミリーマートで先行発売した『麻ピー(税抜170円)』。麻ピーと書いて「マーピー」と読む。その名のごとく「シビ辛いピーナッツ」ということだ。
メーカーは『コロッケのまんま』でお馴染みのUHA味覚糖。同社は激ウマすぎる麻辣お菓子『鶏とナッツ炒めのまんま』でマーラーリストたちの心を奪っていたことを覚えている人もいるかもしれない。
私(沢井)のなかで、麻辣に関して、亀田製菓、アライドコーポレーションと並んで超信頼しているメーカーのひとつだ。これは期待!
・目を閉じると……キレイな中国!
ピーナッツと花椒、唐辛子を一度にとりパクっと食べてみる。うん、好吃!(ハオチー:美味しい) 目を閉じると……中国! とても本場の味っぽい!!
現地の麻辣ピーナッツと違いをあげるなら、材料の質が均質であるということ。真っ黒なナッツが入っていたり、ジャリジャリする花椒にブチ当たることもない。どこをとってもウマイ。クリアな青空が広がるような清潔感いっぱいの中国が浮かんだのだった。
・アライド『麻辣ピーナッツ』と対決させてみた
かなり、いや相当美味しい『麻ピー』。これは全国のマーラーリストの皆さんに一度は食べてほしい味だ。だが、麻辣なピーナッツと言えば忘れてはならない存在がある。それはアライドコーポレーションの『麻辣ピーナッツ』。中国からの輸入菓子なので、麻辣菓子のグランドラインと言ってもいいだろう。そのレジェンド菓子と食べ比べてみた!
すると、食べた感覚だとシビれ具合はほぼ互角。ただ『麻ピー』の方が幾分か塩気が強いようだ。どちらがどう、ではなくどちらもウマイ。しょっぱいのが好きか、マイルドめが好きか、好みで選ぶといいかもしれない。
・感覚的にシビれ方は互角! なので花椒を数えてみた
両者の違いは塩気だけなのか。参考にと、それぞれのピーナッツと花椒、唐辛子の量を測ってみたところ……
【麻ピー】ピーナッツ54g、花椒4g(30個)、唐辛子6g
【麻辣ピーナッツ】ピーナッツ65g、花椒2g(9個)、唐辛子2g
──という意外な結果になったのだった。マジか。内容物の量は袋によって異なるため参考になるか微妙な数字ではあるが、麻ピーの本気度はよくわかった気がした。ブームに乗っかった “ビジネス麻辣” ではございません! 日本メーカーによるリアル麻辣だと言えるだろう。
【マーラーリストデータ】
麻辣度:★★★★☆
中国度:★★★★☆
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.