その昔、私(佐藤)はネット上の噂を信じて、イヤホンの斬新な使い方に挑んだことがある。今から9年前の6月のことだ。その噂とは、「鼻にイヤホンを刺すと臨場感がスゴイ」というものだ。

たしかにスゴかった記憶がある。これを最近のワイヤレスイヤホンで試すとどうなるのか? ふと、気になって試してみたところ、意外な落とし穴があることに気が付いた。

・脳天まで達した記憶が……

「10年ひと昔」というが、これに挑んだのが9年前のことだから、私の記憶は正直なところ曖昧だ。たしか鼻から響くサウンドが頭頂部にまで達して、頭のなかで音が鳴っているように感じた記憶がある。


だが、記憶補正で誇張されている可能性も否めない。とにかく改めて試してみるしかない。使用するのは、最近購入したAnkerの「ZOLO LIBERTY S」という1万5000円くらいで購入したモデルだ。発売日は2019年5月なので比較的新しい製品。これをiPhoneに接続した状態で検証する。


・試してみよう

まずは鼻にイヤホンを突っ込む。カナル型であるため、イヤーピースが本体からせり出した格好だ。思ったより鼻に突っ込みやすい。


準備が整ったところで、さっそく再生ボタンを押してみる。


すると! こ、これは!?


音が小さい……鼻から響くどころか、音は小さすぎて臨場感どころの話ではない。やはりワイヤレスだから馬力が出ないのか? おかしい。ワイヤレスだからと言って、こんなに音が小さいはずはない。


・思わぬ落とし穴

何となく釈然としなかったので、普通のイヤホンも試してみたところ。


う~ん……ワイヤレスよりマシだけど、やっぱり音が小さい。なんでだろう……。



あとから過去の記事を振り返ってみたところ、イヤホンを出来るだけ鼻に突っ込まないといけなかったことを思い出した。だが、ワイヤレスもワイヤーイヤホンも、カナル型で鼻の奥に突っ込めなかった……。まさかこんなところに落とし穴があるとは、思わなかったぞ。

という訳で、鼻イヤホンを試してみたい人は、カナル型ではないイヤホンで試してみてくれよな!

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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