スマホは確実に人々の生活を変えた。日々進化を繰り返して、より役立つものとして世に送り出されているはず。アプリもまたしかりである。ところが、「利便性向上」という前提をガン無視しているアプリを発見してしまった。
その名も『役に立たない知識』である。フリー版と有料版の2種類あった。これは迷わず有料版買うっしょ! ということで購入してみた。
・「役に立たない」で見つかる
先にも述べたように、役立つことを前提としてほとんどのアプリが制作されているはずである。仮に役に立たない、もしくは立ちづらいとしても、名前にそのことを うたうアプリは存在しないはずだ。
そう思ったが、念のため iTunes で「役に立たない」と検索してみると……
あった……。
本来であれば、フリー版でその “役立たなさ” を確かめるべきなのだが、なんとなく負けた気がして悔しいのでいきなり有料版(120円)を購入することにした。人生にお試しはないんじゃ! いつでもぶっつけ本番!! 役に立たない知識を120円で買うぞ~ッ!
・いきなり役に立たない
さて、購入しインストールして起動すると、さっそく1つの知識が表示された。
「人間の半分以上が自分の名前を雪におしっこで書こうとした」
うん、役に立たない。実に役に立たない知識だ。知識というか “あるある” に近いかも。仮に人間の半分が男性だとして、その半分が雪におしっこで文字を書くということはあるだろう。問題は半分 “以上” だ。まさか女性でも挑戦する人がいるということなのか……。大変興味深い。
・役に立たないけど価値はある
アプリには全18のカテゴリーがあり、世界中から1300以上の知識を集めたのだとか。そのどれもが役に立たないなんて信じられない! なんのためにそれだけの知識を集めて、120円で販売しているんだか。買うヤツの顔が見てみたいものだ。
たとえば、この「動物」に関する知識などは秀逸な役立たなさ。
「鳥はほとんど巣で寝ない」
さらにはこの「食べる」に関する知識。
「人間は人生で大体500グラムの虫・昆虫を食べる」
「へ~」ではない、「ふ~ん」としか言いようがないのである。絶妙なふ~ん具合。役に立たないと名付けられているのだが、役に立たないことはないと私は思う。なぜなら、多少の話題になるからだ。
あまり親しくない同士で2人きりになり、ちょっと気まずい感じになったら、「人間は人生で大体500グラムの虫・昆虫を食べてしまうらしいよ」と知識を披露するといい。相手はきっと「ふ~ん」と言ってくれるはずだ。