2019年5月の暑さは異常なものがあった。まさか、気温が30度を超える日が来るとは。6月に入り、梅雨らしく雨降りの日が続くが、油断しているとすぐにまた夏の暑さにさらされることになる。今のうちからこまめな水分補給を心掛けておこう。
暑さは何も熱中症だけを連れてくる訳ではない。氷菓がご馳走に変わる魔法もかけてくれるぞ! ということで、今回は東京で1番を看板に掲げる牛乳ソフトクリームを食べてきましたよッ。
・東京1番だと!?
どの分野においても「東京で1番」とはなかなか言えないはず。飲食店は星の数ほどある。そのなかでスイーツだけを取り上げたとしても、数千軒は下らないはずだ。そんな東京で1番というからには、相当味に自信があるということだろう。
お店の名前は「Café du Riche」(カフェドリッチェ)という。職安通りにあるドン・キホーテ新宿店の並びに位置してる。
・「東京」が見えない……
お店の前に行くと確かにある。「一番おいしい牛乳ソフトクリーム」の文字が。
残念なのは、隣の立木の枝がスクスクと成長していて、肝心の「東京」が隠れてしまっていることだ。剪定(せんてい)するか、枝を避けるか、なんとかすればいいのにな~……。
・ハダカの味を
とにかく、ここでTOKYO No.1が食えるらしい。週末になると、歩道に収まり切らないほどの観光客でごった返す「職安通り」も、平日昼間は外国人の学生があちらこちらに見えるくらいで、割と穏やかな雰囲気だ。きっと週末にはソフトクリームを買うのに、並ぶ必要があるはず。
だが、この日この時間は私以外にソフトを求める人はいなかった。メニューを見ると、流行りのタピオカを用いたソフト、それにエスプレッソをかけたアフォガートなんてものもある。
私はソフトそのものの味を知りたくて、牛乳ソフトクリーム(税別390円)トッピングなしを選んだ。ハダカの味が知りたい。
・固いんじゃないの?
大変気さくな店員さんが、笑顔で接してくれた。平日昼間からソフトクリームを求める白髪交じりのオッサンに、優しくしてくれて……。私は思わず感動してしまった。なんていい人だ! きっと牛乳ソフトも、この店員さんのように優しい味をしているに違いない!
非常に美しい “巻き” 具合。見た目は結構固そうな印象を受ける。そうでなければ、これほどキレイに巻き上げることはできないはず。仮にできたとしても、巻いたそばから溶け出してしまう気がするのだが、写真を撮影している間も溶ける気配がない。やっぱり固いんじゃないの?
・見た目を裏切る「ふわり」
スプーンですくってみると、さわった感触は意外とサックリとしている。見た目は固そうで、触感はサックリ。これを口に入れるとどうなるのか? 味の想像がイマイチつかない。とにかく食うしかねえだろ!
口に放りこむと、舌触りは非常になめらかでふわりとしている。あれだけしっかりと形を保っているのに、ふわりだと!?
美味しいソフトクリームというと、やはり「クレミア」が思い出される。生クリームと乳脂肪でドッシリとした甘さが特徴のクレミアに対して、こちらはさっぱりとして、あとに重さのない軽い甘さである。クレミアと比してみずみずしく、サラリとした口どけが印象的だ。
確かに都内でも5本の指に入るウマさであるとは思う。だが、東京1番と言われると、ちょっと考えてしまう。なぜなら、少なくともクレミアとは違うベクトルのウマさだからだ。コクがあってどっしりとしたタイプが好みならクレミア、軽くてさっぱりが好みなら牛乳ソフト。その日の気分で、自分の1番を楽しむのが良い選択ではないだろうか。
・今回紹介した店舗の情報
店名 Café du Riche(カフェドリッチェ)
住所 東京都新宿区大久保1-17-10
営業時間 9:00~23:30 土日祝 9:00~24:00
定休日 なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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