何か甘いものが食べたい……。そんな衝動に駆られてフラフラと近所のローソン店内を徘徊(はいかい)していると、商品名でウマいことが確定しているスイーツを発見。
その名も『焼き桃とラム酒のケーキ』である。焼き桃はウマい。ラム酒もウマい。こんなの合わせたらウマいのは確定してるやん……。そんな感じで、最初から期待していた本商品。食べてみると、文字通り「ウマい」という予想を超えるウマさだった。これ絶対じわじわ流行るヤツ。
・見た目がすでにウマい
普段からコンビニはネタ探しもかねてパトロールしているのだが、見覚えは無かった。記事執筆にあたりローソンに問い合わせてみると、実は2019年5月28日から販売されていたそう。
となりには『マンゴーとココナッツのトロピカルプリン』も。こちらも安定の組み合わせだしおいしいのだろう。しかしその日はトロピカルな気分じゃなかったため焼き桃&ラムをチョイス。
タイトルも間違いないが、外からの見た目でもやはり間違いの無さ。安心・安全なウマさが伝わってくる。一番上に桃がドーン! その桃をトロリと包むカラメル色のソース。そして中央にはラムレーズンが見える。
下のほうは……よくわからないが、何か白いふわふわしてるのと、ゴロゴロしてるのが入っているのが見える。わかるぞ……これきっと食感とかにもこだわっていて飽きさせないタイプですわ。
・じゅんじゅわー
もはや勝利は約束されたようなもの。ウマくて当然だろう。さっそくふたを開けてみると……
_人人人人人人人_
> ラムが強い <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
Oh……いきなりやってくれる……。この手のスイーツの「ラム酒」はせいぜい口にしたらほんのり香る程度がザラ。しかしこいつのラムは本格派であった。アダルトなラムの香りがぶわっと立ち上ってくる。良きかな良きかな。
それと四隅の、カラメル色のソースの底に見える気泡をまとった白い部分がなんだか気になる。なにやらアヤシイ仕掛けが……魅了しリピートさせるためのワナがありそうな気がする。
いざ食べてみると、焼き桃はしっかり瑞々しい甘さと、シャクシャクとした歯ごたえを十全に発揮。外から見えた、中腹のなにやらゴロゴロしたものはブロック状の桃。予想通りに食感が楽しい。
しかし、個人的に何よりも幸福度が高かったのは桃ではない。極わずかに入っているスポンジ生地と、ぼてっとした濃いクリーム、そしてカラメル色のソースの三位一体が奏でるハーモニーなのだ。
まずカラメル色のソースについて加筆する必要がある。正体は不明だが、このソースにラム酒がたっぷり含まれていたのだ。ふたを開けた瞬間のパワフルなラムの香りは、このソースが主な出所なのだろう。ただのカラメルソースだと思って油断していた。
そのソースがスポンジに染み込み、なにやら空気を含んでいる感のある濃厚クリームと合わさって「じゅんじゅわ~」感があるのだ。できればこの「じゅんじゅわ~」は、「ん」と「わ」のフォントサイズを小さめで読んで頂きたいところ。
なんということだろう。期待していたとは言っても、それはあくまでコンビニスイーツに対して相応の期待。しかしこのクオリティは完全にコンビニレベルではない。
お値段は税込み380円と、コンビニスイーツとしてはややお高め。しかしウマさ的には500円くらいしてもいい気がする。コンビニじゃなく伊勢丹とかで売ってるカップスイーツとタイマン張って、開始10秒でマウント取れそうなくらいウマい。
そんなに話題になっている感がしないのは、やはり380円だからだろう。わかる。牛丼一杯食えちまうもんな。でも『焼き桃とラム酒のケーキ』で得られる幸福感は牛丼一杯をブチ抜いてる。
ちょっと別格なウマさなので、1度食べた人はきっとリピるしジワジワと売り切れる予感。これは『マンゴーとココナッツのトロピカルプリン』も食べなくては……!
参考リンク:ローソン
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼熊谷喜八のスイーツといえば、パティスリーキハチ。コーヒーの実のシロップを使ったスイーツのレビューで、同じくらいの量のキハチのカップスイーツを561円で食べたけど、この時もなんだかんだでキハチを一番推してた。